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■アレルギー抗体発見を記念した「アレルギーの日」
1966(昭和41)年2月20日、免疫学者の石松公成、照子夫妻が、アレルギーの原因となる抗体の免疫グロブリンE(IgE)を発見しました。この発見によって、その後多くのアレルギー症患者が助けられたことは言うまでもありません。コロナも大変ですが、本格的な花粉シーズンも始まります。マスクをして新型コロナと花粉をシャットアウトしましょう。
さて、2月20日に生まれたのは、タレントの藤田ニコル、コメディアンの志村けん、野球の長嶋茂雄、レスラーのアントニオ猪木、詩人の石川啄木、作家の志賀直哉、自動車技術者の百瀬晋六などです。本日紹介するのは、百瀬晋六です。
●中島飛行機出身で富士重工のスバル360などを設計した百瀬晋六が誕生
百瀬晋六は1919(大正8)年2月20日、長野県塩尻市に生まれました。東京大学を卒業後、1942年に中島飛行機に入社して、戦闘機用エンジンの設計に携わります。大戦後、中島飛行機が解体されると、富士産業を経て富士重工業が誕生し、1953年、本格的な自動車づくりが始まりました。最初に手がけたのはバスの「ふじ号」です。国産初のフレームレス構造のモノコックボディで、エンジンをリアに搭載することでボンネットをなくして、客室のスペース効率を上げた画期的なバスでした。
そして、1958年に名車「スバル360」を開発。「てんとう虫」と呼ばれた卵型の可愛いスタイルが人気を呼び、大ヒットします。フルモノコックボディやリアエンジンなど大胆な設計思想によって、個性的なスタイリングが誕生したのです。その他にもスバル1000では、水平対向エンジンやインボードブレーキ、4輪独立懸架などを採用。現在のスバルの独自性の強い技術は、百瀬晋六の技術への強いこだわりを起源にしています。そのこだわりには、より高い信頼性と安全性が求められる飛行機の設計経験が生かされているのです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●スバル・インプレッサスポーツワゴンをベースにタイプユーロ(TYPE EURO)がデビュー!
2002(平成14)年2月20日、スバルはSTI(スバルテクニカルインターナショナル)とポルシェデザイン社による共同開発の外装パーツを装着した「インプレッサスポーツワゴン タイプユーロ」を発売しました。一足先の2000年、スバルはレガシィにブリッツェンというスペシャルモデルを投入しましたが、インプレッサのタイプユーロはそのブリッツェンにも通じるモデルです。
フロントバンパーとリアバンパー、フロントグリル、ルーフスポイラー、さらにターボモデルには17インチアルミホイールなどの専用部品を装着して、よりスタイリッシュなモデルへと変貌させました。2.0L水平対向4気筒DOHCターボエンジン搭載の「タイプユーロ TURBO」、2.0L水平対向4気筒DOHCエンジン搭載の「タイプユーロ 20」、1.5L水平対向4気筒SOHCエンジン搭載の「タイプユーロ 15」という3つのグレードが用意されました。
STIは、走り屋の期待に応える様々なモデルを開発しています。最近はバリエーションが多くなり、違いが分かりづらい面もありますが、スバリストにはたまらない宝石たちなのでしょうね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)