ヤマハが2022年オートバイレースの主要体制を発表!世界で闘う日本人ライダーにも注目

■MotoGPとWSBKダブル連覇や野左根選手の活躍に期待!

ヤマハ発動機が、2022年に開催される国内外のレースに投入する主要チームやライダーを発表しました。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
MotoGP2022年シーズンを闘うヤマハワークスのクアルタラロ選手(左)とモルビデリ選手(右)

「ロードレース世界選手権」参戦60周年という記念すべき年となった2021年は、世界最高峰の「MotoGP」で、「ファビオ・クアルタラロ」選手が見事に年間チャンピオンを獲得。ヤマハにとって、2015年以来、最高峰クラスで18回目となる栄冠をもたらしました。

また、市販車レース最高峰「WSBK(スーパーバイク世界選手権)」でも、「トプラック・ラズガットリオグル」選手が同じくワールドチャンピオンに輝くなど、まさに大活躍の1年でした。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
野左根航汰選手の走り

そんなヤマハが、2022年シーズンに、どんな体制で望むのかはとっても気になるところ。また、WSBKに参戦予定の野左根航汰選手をはじめとする、日本人ライダーにも注目したいところです。

ここでは、2022年シーズンにおける、ヤマハの主要レース体制を紹介してみましょう。

●MotoGP

ロードレース世界選手権の最高峰となる「MotoGP」には、2チーム4人のライダーが、ファクトリーマシン「YZR-M1」で参戦。2年連続チャンピオンはもちろん、ライダー、コンストラクター、チームの3冠獲得を目指します。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
ファビオ・クアルタラロ選手

ファクトリーチームの「モンスターエナジーヤマハMotoGP(Monster Energy Yamaha MotoGP)」からは、昨年、5回の優勝などでチャンピオンを獲得した「ファビオ・クアルタラロ」選手と、怪我の影響もありランキング17位となった「フランコ・モルビデリ」選手が参戦。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
フランコ・モルビデリ選手

サテライトチームでは、新スポンサーを迎え体制を一新した「WithUヤマハRNFMotoGPチーム(WithU Yamaha RNF MotoGP Team)」から、ベテランの「アンドレア・ドビツィオーゾ」選手と、Moto3からステップアップした若手の「ダリン・ビンダー」選手が参戦します。

●Moto2

2022年シーズンの大きなトピックスのひとつは、ヤマハがMotoGPの下位クラス「Moto2」にも参戦することです。

しかも、チームは、2021年限りで引退した伝説のトップライダー「バレンティーノ・ロッシ」さんが運営するVR46がマネジメントする「ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム(Yamaha VR46 Master Camp Team)」。ヤマハとロッシさんの新たなパートナーシップにも注目です。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
2021年で引退したロッシ選手

起用するライダーは、タイ人の「ケミン・クボ」選手(22歳)とスペイン人の「マヌエル・ゴンザレス」選手(19歳)という2名の若手。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
ケミン・クボ選手

マシンについては、まだ詳細は未発表ですが、Moto2はレギューレーションにより、全チームが英国メーカーのトライアンフが供給する765cc・3気筒エンジンを使う必要があります。

なお、ヤマハは、このエンジンをドイツの「カレックス」製シャーシに搭載することを明らかにしています。

Moto2は、最高峰MotoGPの登竜門的なレースといわれるだけに、若いライダーとチームがどんな活躍を見せてくれるのか、今から期待がふくらみますね。

●WSBK(スーパーバイク世界選手権)

WSBKでは、「パタ・ヤマハwith BRIXXワールドSBKチーム(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK Team)」から、昨年の覇者「トプラック・ラズガットリオグル」選手が継続参戦。

また、ルーキーイヤーに4度の表彰台などでランキング4位となった「アンドレア・ロカテッリ」選手も、2021年シーズンと同様にヤマハワークスで闘います。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
トプラック・ラズガットリオグル選手

そして、注目の日本人ライダー。サテライトチームの「GRTヤマハ・ワールドSBKチーム(GRT Yamaha WorldSBK Team)」から、「野左根航汰」選手が参戦。初のフル参戦となった2021年シーズン以上の活躍に期待大です。

さらに、2021年は自己最高となるランキング7位となった「ギャレット・ガーロフ」選手も、昨年同様に同チームと契約し、年間上位を狙います。

なお、これら4名のライダーは、ヤマハの市販スーパースポーツ「YZF-R1」をベースとしたマシンで参戦。ヤマハにとって2年連続となるチャンピオン獲得を目指します。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
野左根航汰選手

なお、WSBKの併催レース「スーパースポーツ世界選手権」には、2021年チャンピオンの「ドミニク・エガーター」選手をはじめ、3チーム・6人のライダーが、600ccスーパースポーツの「YZF-R6」で参戦。スーパーバイクと同様、2年連続でのチャンピオン獲得に挑みます。

●世界耐久選手権/北米ロードレース選手権

「世界耐久選手権(EWC)」では、2021年にランキング6位となった「ヤマルーブYARTヤマハEWC Official Team(Yamalube YART Yamaha EWC Official Team)」が、同じく市販車ベースの「YZF-R1」で参戦。

ライダーは昨年と同様、「ニッコロ・カネパ」選手、「カレル・ハニカ」選手、「マービン・フリッツ」選手です。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
ジェイク・ガニエ選手

また、アメリカのレース、「MotoAmerica AMA/FIM北米ロードレース選手権」には、「Fresh N’ Lean Attack Performance Yamaha Racing」が、「YZF-R1」で最高峰のスーパーバイクに参戦。

2021年シーズン、17勝で自身初のチャンピオンに輝き、ヤマハをクラス4連覇に導いた「ジェイク・ガニエ」選手に加え、同クラスでランキング3位となった「キャメロン・ピーターセン」選手が新加入。新たな布陣で、クラス5連覇を目指します。

●全日本ロードレース選手権

国内レースの「全日本ロードレース選手権」では、最高峰の「JSB1000」に「ヤマハファクトリーレーシングチーム(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)」が参戦。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
中須賀克行選手

マシンはやはり「YZF-R1」。ライダーは、2021年に最高峰クラスで史上初となるシーズン全勝で自身10回目のチャンピオンに輝いた「中須賀克行」選手。

また、2021年「ST1000」でランキング5位、過去に「ST600」で2回チャンピオンとなっている若手の「岡本裕生」選手も加わり、新布陣で戦います。

●モトクロス/スーパークロス

一方、オフロードレース。「モトクロス世界選手権」では、最高峰「MXGP」に「モンスターエナジーヤマハファクトリーMXGPチーム(Monster Energy Yamaha Factory MXGP Team)」が参戦。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
ジェレミー・シーワー選手の豪快なジャンプ

ライダーは、2021年、ランキング4位の「ジェレミー・シーワー」選手とランキング7位の「グレン・コルデンホフ」選手。また、下位クラス「MX2」のヤマハワークスライダーで、2021年チャンピオンとなった「マキシム・ルノー」選手がステップアップして新加入します。

3名は、ワークスマシンの「YZ450FM」で、ヤマハにとって2015年以来となるチャンピオンを目指します。

一方、「MX2」には「モンスターエナジーヤマハファクトリーMX2チーム(Monster Energy Yamaha Factory MX2 Team)」が参戦。

2021年、ルノー選手とチャンピオンを争いランキング2位となった「ヤゴ・グリーツ」選手と、ランキング8位の「ティボー・ベニスタント」選手がワークスマシン「YZ250FM」で戦います。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
マキシム・ルノー選手

さらに、アメリカのインドア・オフロードレース「AMAスーパークロス」には、「モンスターエナジーヤマハ・スターレーシングチーム(Monster Energy Yamaha Star Racing Team)」が参戦。

最高峰の450SXでは、2021年、同クラスにステップアップしてランキング7位となった「ディラン・フェランディス」選手と、同クラスの2020年チャンピオン「イーライ・トマック」選手が、「YZ450F」で戦います。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
イーライ・トマック選手

また、アウトドアの「AMAモトクロス」にも、最高峰の450MXに同じチームで参戦。2021年に年間王者となったフェランディス選手と、同クラスで3年連続王者の経歴を持つトマック選手が、450SXに続き参戦します。

加えて、2022年のAMAスーパークロス「250SX」でもヤマハライダーとして闘う「クリスチャン・クレイグ」選手も参加。いずれも「YZ450F」を駆り、ヤマハのクラス2連覇に挑戦します。

ほかにも、「全日本モトクロス選手権」では、「ヤマハファクトリー・レーシングチーム(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)」から、最高峰の「IA1」に「富田俊樹」選手と「渡辺祐介」選手が、ファクトリーマシン「YZ450FM」で参戦。

「IA2」には、オーストラリア人ライダーの「ジェイ・ウィルソン」選手が「YZ250F」で戦います。

●トライアル

最後は「全日本トライアル選手権」。最高峰の「IAスーパー」に3チーム・3人のライダーが参戦します。

ヤマハの2022年オートバイレース主要体制
黒山健一選手

「ヤマハファクトリー・レーシングチーム(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)」からは、2021年、ランキング2位の「黒山健一」選手。

また、「チームFwO withヤマルーブ(TEAM FwO with YAMALUBE)」からはランキング4位の「野崎史高」選手、「ビクトリー(Victory)」からはランキング7位の「久岡孝二」選手が参戦。

それぞれファクトリーマシン「TYS250Fi」を駆り、2012年以来となるチャンピオンを目指します。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

平塚 直樹

平塚 直樹 近影
自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、クルマ選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!