クルマの維持費は月に「1万5000円以下」が最多。最も負担に感じるのは「車検費用」が53%

■3543名に聞いた「クルマの維持費」調査

クルマを維持するには、車検代やガソリン代、保険代など、なにかとお金が掛かるもの。では、一般のユーザーは、どれくらいの維持費をかけ、どんなことに負担を感じているのでしょうか？

時間貸し駐車場やカーシェアリングなどを手掛けるパーク24では、同社が運営するドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員のうち、クルマを保有する3543名に「クルマの維持費」に関する調査を実施。

その結果、クルマの維持費は、「1万5000円以下」が最多で、2人に1人が「車検費用」を最も負担と感じていることなどが分かりました。

今回の調査は、2021年8月11日〜2021年8月17日の期間、インターネットによる非公開型のアンケート形式で行われたものです。

なお、対象となったのは、同社のタイムズクラブ会員約911万人（2021年11月末現在）のうち、クルマを保有し、同社の駐車場やカーシェアリング、レンタカー等のクルマに関わるサービスを利用した人を対象としています。

調査結果によると、まず、月々に掛かるクルマの維持費は、クルマ保有者全体では「1万円〜1万5000円」が34%で最多に。次に多かった「1万5001円〜2万円」の23%と合わせると、2万円以下が全体で57%と過半数を超えています。

また、この結果をクルマを保有する台数別で見てみても、「1万円〜1万5000円」がクルマ1台保有者2756名中37％、クルマを複数台保有する人786名でも22%と、いずれも最多となっています。

調査結果では、1台保有者2756名のうち、持っている車種別の月額維持費も紹介しています。

それによれば、月額「1万円〜1万5000円」と回答した人は、軽自動車では52％を占めたのに対し、コンパクトカーでは42％、ミニバンは34％、ワゴンは33％、セダン30%、ワンボックスやSUVは24％に。

特に、注目なのはスポーツカー。この車種についても「1万円〜1万5000円」が最多ではありましたが、その割合は20％と他の車種と比べ最も低い結果に。

逆に、月額「5万1円以上」が13％と、他車種が10％未満なのに対し、唯一全体の1割を超えています。

はやり、スポーツカーのオーナーには、趣味などで乗っている人も多く、好きなクルマを維持するには、ある程度お金が掛かってもいいと思う人も多いのでしょうね。

さらに、今回の調査では、クルマにかかる費用の中で、「特に負担に感じるもの」についても聞いています（複数回答可）。結果は、

1位：「車検費用」 53%
2位：「ガソリン代・燃料代」 47%
3位：「自動車税」 43%
4位：「自動車保険料 35%
5位：「駐車場代」 25%
6位：「修理代」 7%
7位：「特にない」 4%
8位：「そのほか」 1%

となっています。

ちなみに、この結果をクルマの保有台数別でみると、1台保有者は「車検費用」のみが53%で半数を超えた一方、複数台保有者は「車検費用」の54%に加え、「ガソリン代・燃料代」も53％で、2項目ともに半数を超えています。

複数台を持つと、やはりガソリン代・燃料代も比較的高くなるのは、しかたないでしょうね。

ともあれ、今回の結果をみても分かる通り、やはりクルマの維持費は、車種によって違うようです。特に、軽自動車は、月々1万5000円以下の人が過半数を超え、ほかの車種より維持費が少ない傾向のようですね。

軽自動車は、今回の調査で最も多くの人が負担に感じた「車検費用」も、自賠責保険や自動車重量税などの法定費用が比較的安いこともポイントでしょう。

現在、日本を走るクルマの約4割が軽自動車であるといわれている要因のひとつには、こういった維持費の問題も大きく関係しているようです。

（平塚直樹　＊写真はすべてイメージです）

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい（？）カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。

現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中！

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