■天然由来の「サステナブルシリカ分散剤」により環境負荷を低減
2022年1月7日、住友ゴム工業は、DUNLOP(ダンロップ)「SP SPORT MAXX 060+」を2022年3月1日から順次発売すると発表しました。
全58サイズという幅広いラインアップで、価格はオープン。なお、販売地域は日本をはじめ、中近東、中南米、アジアなどグローバルで展開されます。
「SP SPORT MAXX 060+」は、新材料で、天然由来の「サステナブルシリカ分散剤」を採用。さらに、剛性分布が最適化された新開発の非対称パターンにより、従来品の「SP SPORT MAXX 050+」から大きく耐摩耗性能を向上させています。
これらにより、高速域のスタビリティ、コーナリング、ウエット性能を高次元で両立。天然由来の「サステナブルシリカ分散剤」により、環境負荷低減にも貢献するとしています。
この新素材は、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズが「SP SPORT MAXX」向けに開発。疎水性のゴムと親水性のシリカの両方になじむ性質を持つため、ゴムとシリカのつながりが強固になり、シリカ同士が密集するのを防ぎます。
これにより、ウエット性能に寄与するシリカの配合量を増やすことが可能になり、優れたウエット性能と耐摩耗性能を実現するそうです。また、パターン剛性が最適化された新開発の非対称パターンは、路面と接する面積を従来品の「SP SPORT MAXX 050+」よりも14%広く設計。
防弾チョッキにも使われるアラミドをより合わせた高剛性バンドにより、トレッド面の剛性を向上させることで、安定した走りを寄与。
さらに、アウト側のブロックの剛性を強化することで、コーナリング時も確かなグリップ力を発揮。同時に、高いランド比(タイヤのトレッド面において、溝を除くブロックやリブがトレッド全体のうちのどれだけを占めるかを表す数値)を維持しながら、同社の一般的なタイヤよりも広い溝幅が確保されています。
主溝配置と接地形状を最適化することで、ウエット性能も引き上げられています。さらに、サイドウォールのブランドロゴと商品名に、独自の黒色デザイン技術「Nano Black (ナノブラック)」を採用。プレミアムカーの上質さにフィットする高級感と存在感を演出することができます。
同技術は、新開発の繊細な凹凸形状を採り入れることによって、光の反射を抑え、より高い黒色の再現を可能になります。どの角度から見てもロゴなどの黒さが際立ち、くっきり見えるように工夫されています。
(塚田勝弘)