隕石が人を直撃/世界初のオートフォーカスカメラ/ホンダの革新的な軽N-BOXデビュー!【今日は何の日?11月30日】

■ホッジス隕石が家を直撃、小西六写真が世界初のオートフォーカスカメラ発売

隕石のイメージ
隕石のイメージ

1954(昭和29)年11月30日、大きさ18×13cm、質量約3.9kgの隕石の破片が、米国アラバマ州のホッジス家の屋根に落下しました。屋根を貫通して昼寝していたホッジス夫人をかすめ、命に別状はなかったものの、左半身にひどい打撲を負ってしまいました。隕石が人を直撃したという事例が珍しいことから、この隕石はホッジス隕石と名付けられました。しかしインドでは、大学に落下して大学生が死亡したという報告もあります。

コニカC35AF (引用:コニカミノルタHP)
コニカC35AF (引用:コニカミノルタHP)

また1977(昭和52)年のこの日、小西六写真工業(現、コニカミノルタホールディング)が、世界初となるオートフォーカスカメラ「コニカC35AF」を発売しました。ピントが自動でジャストに合うということから「ジャスピンカメラ」という愛称で親しまれ、カメラが苦手だった女性や高齢層に大人気となりました。カメラを身近なものにしたコニカC35CFは、2年間で約100万台以上を売り上げる空前の大ヒットを記録。いっぽう最近10年間は、スマホの台頭によってカメラの販売台数は約80%減少しているそうです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●軽ながら圧倒的な室内空間を実現したホンダN-BOXがデビュー!

2011(平成23)年のこの日、ホンダは軽乗用車のスーパーハイトワゴン「N-BOX」を発表、12月16日から発売を始めました。N-BOX以前にもライフなど軽乗用車を販売していたホンダですが、スズキダイハツの2強には大きく差を開けられていました。そこで、対抗できる軽乗用車として開発されたのが、新世代の軽自動車N-BOXでした。車名の「N」には、1967年にデビューして一世を風靡したホンダの名車「N360」の志を継承する意味が込められています。

2011年に発売された初代N-BOX
2011年に発売された初代N-BOX
初代N-BOXの後ろ外観。ボクシースタイルのスーパーハイトワゴン
初代N-BOXの後ろ外観。ボクシースタイルのスーパーハイトワゴン

軽自動車には車両サイズ(全長×全幅×全高:3400×1480×2000mm以下)の制約がありますが、N-BOXの最大の特徴は、室内の圧倒的な広さでした。これを実現できたのは、燃料タンクを運転席の下側に配置するホンダ独自のセンタータンクレイアウトであり、このレイアウトがパッケージングの自由度を高めたのです。これにより、大人4人がくつろげるスペース、特に後席は余裕のスペースを確保。さらに多彩なシートアレンジと荷室空間によるユーティリティの高さも高い評価を受けました。

精悍なフロントフェイスのスポーティバージョンのN-BOXカスタム
精悍なフロントフェイスのスポーティバージョンのN-BOXカスタム

エクステリアは、その名の通り無駄のないボクシーなフォルムに両側スライドドア、またスポーティなエクステリアの「N-BOXカスタム」もラインナップされました。エンジンは新開発の660cc直3DOHC12VでNA(無過給)とターボエンジンの2種、トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFと4WDが用意されました。

初代N-BOXの車いす搭載仕様。圧倒的な広い室内空間が特徴
初代N-BOXの車いす搭載仕様。圧倒的な広い室内空間が特徴

2012年の販売台数は21万1155台、2013年23万4994台、2014年には17万9330台と、軽トップの販売実績を記録して、一躍軽自動車の主役に躍り出たのでした。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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