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■福沢諭吉の「学問のすすめ」出版
1876(明治9)年11月25日、冒頭の「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」で有名な福沢諭吉の「学問のすすめ」が出版されました。人間の自由平等、独立の思想に基づいて、従来の封建制度を痛烈に批判し、実用的学問の必要性を強調しました。新時代の思想を誰もが理解できるように平易に説かれており、教科書としても使われました。20年間の出版部数は約340万に達し、多くの人に読まれました。今で言えば、ベストセラーの啓蒙書というところでしょうか。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●自動車の生みの親カール・ベンツ生まれる
1844(天保15年)のこの日、世界で初めて4サイクルガソリンエンジンの自動車を発明し、ダイムラー・ベンツ社の基礎を築いたカール・ベンツが生まれました。オットーが発明した4ストロークエンジンを参考に、最高出力0.89PSを発揮する排気量954ccの単気筒エンジンを開発。1886年に、そのエンジンを搭載した世界初の3輪自動車「モトールヴァーゲン」を完成させました。車両は鋼管と木製で構成し、鋼鉄製のスポーク車輪とソリッドゴムタイヤ、操舵はラック・アンド・ピニオン、手動式の後輪路面ブレーキ、動力の伝達はベルト式で、最高速度は20km/hだったそうです。この功績をたたえて、ベンツはゴットリープ・ダイムラーと並び「自動車の生みの親」と称されています。
●ホンダのスペシャリティクーペ・2代目プレリュード登場!
1982(昭和57)年のこの日、ホンダから2代目「プレリュード」がデビューしました。1978年にデビューした初代プレリュードは、洗練された乗り心地やシャープなコーナリング性能は高く評価されましたが、スタイルが地味だったせいで販売は期待したほど伸びませんでした。
2代目は初代のコンセプトを継承しつつも、よりスタイリッシュに変貌し、ホンダ独自の先進技術が組み込まれました。リトラクタブルヘッドライトの採用によりノーズを下げ、全高が1300mmを下回るワイド&ローのスポーティなスタイリングが、多くの若者の注目を集めました。
パワートレインは1.8L直4SOHC12VのCVCCエンジンと5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式はFFでしたが、当時このクラスの主流はFRで、ホンダ得意のFFはまだ少数派でした。インテリアは、低いドライビングポジションやバケットタイプのシート、スポーティグリップステアリングなどスポーティさとスペシャルティをアピール。サスペンションは、フロントに新開発のダブルウィッシュボーン、リアにストラット式の組み合わせ、そして日本初の4輪アンチロックブレーキ「4WD A.L.B」が採用されました。
また1985年には2.0L直4DOHC16Vエンジンの高性能モデル「プレリュード2.0 Si」を追加。電子制御の噴射&点火システムを採用して、最高出力160PS/最大トルク19.0kgmの高性能を誇りました。
スタイリッシュでエレガントなフォルムに、ホンダ自慢のハイテクを組み込んだ2代目プレリュードは、若者層を中心に空前の大ヒット。ラヴェル作曲の「ボレロ」をBGMにしたCMも話題を呼び、販売目標台数を大幅に上回り、数ヶ月の納車待ちが続きました。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)