ヤマハ発動機が子どもたちにプログラミングを通じて伝えたい想いとは?

■ヤマハ発動機が協賛する「ゼロワングランドスラム(ゼログラ)」が2021年12月20日からWeb予選がスタート

デジタルネイティブ世代といわれて久しいですが、小学校でのプログラミング教育の必修化など、取り巻く環境は年々変わっているようです。筆者の子ども(小学生1年生と5年生)にもタブレット(ノートPC型)が配布されて家や学校で使っています。

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ヤマハ発動機による従業員親子を対象にした「キッズプログラミング教室」の様子

そんな中、ヤマハ発動機では、子どもたちにプログラミングの楽しさを伝えるため、「キッズプログラミング教室」をはじめとした幅広い活動を展開しています。全国の小学生を対象としたプログラミング大会「ゼロワングランドスラム(ゼログラ)」(主催:ジュニアプログラミング推進機構)への協賛もそのひとつです。

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ヤマハ発動機が協賛する「ゼロワングランドスラム」

2021年12月20日(月)からWebでの予選がスタートし、ブロック大会を経て、2022年3月20日(日)には、東京の池袋サンシャインシティにおいて決勝大会が開かれる予定。

同社ではさらに、静岡県が主催するキッズプログラミングの大会や、次世代人材プログラミングキャンプへの協賛も行っています。ここに掲載されている写真は、ヤマハ発動機の従業員親子を対象にした「キッズプログラミング教室」の様子。

子どもたちが組んだプログラムでロボットカーの「走る」「曲がる」「止まる」を体験しながら、プログラミングの基礎や楽しさを学んでいます。

講師を務める同社コーポレートコミュニケーション部の海野敏夫さんは、「来年からは地域のお子さんたちにも参加してもらえるよう、開催準備を進めています」とはりきっているそうです。

子どもたちは、あらかじめ設定されたコースで速度や距離、曲がる角度を計測し、それらを集計してロボットカーを動かすためのプログラミングを行います。とはいえ、測定や計算、入力に間違いがなかったとしても、実際の走行では思ったように走らないことが多々起こります。

海野さんは、「機材のバラつきや小さな誤差の積み重ねがあり、タイヤとコースの摩擦や電池の消耗度も走るたびに変化します。学習やゲームの中では問題なかったとしても、実際にモノを動かすと必ず新たな課題が浮かび上がります。メカだけでもプログラミングだけでもだめ。その難しさと楽しさを感じてもらいながら、メカと制御を行き来できる未来人材育成の入口となる機能が果たせたらうれしいですね」と、同教室の意義を語っています。

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ヤマハ発動機の「キッズプログラミング教室」の様子

「弊社は、モビリティとロボティクスをともに事業として展開する、世界でも数少ない会社だと自負しています。だからこそ、動くモノと、動かす制御についての難しさや面白さ、もちろん可能性の大きさを誰よりも感じています」と続けています。

プログラミングを学んで得られることとして、技術だけでなく「プログラミングに親しめば、これまで空想していた世界を自分の手で実現することができる。子どもたちにとって、こんなに楽しいことはないはずです。そのおもしろさを伝えていくために、ますます活動を広げていきたい」と語っています。

なお、先述したヤマハ発動機協賛の「ゼロワングランドスラム(ゼログラ)」は、2021年12月20日(月)から1st STAGE WEB予選がスタートします。現在エントリー受付中なので、気になる方はホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

ゼロワングランドスラム(ゼログラ)
https://01-grandslam.jp/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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