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■GRヤリスやシュコダ、スバルWRXやランエボ、フォードエスコートやランチアラリー037なども!
●ラリー車見物だけでも楽しめるはずのセントラルラリーは11月13〜14日
本来ならWRCジャパンの予定だった今週末(11月13~14日)に、愛知県と岐阜県で2回目の『セントラルラリー』が開催される。豊田市や恵那市など地元自治体も一生懸命準備して頂いたし、新型コロナ禍は一段落したので「ラリー」という賑やかなイベントを行うことで、少しずつ”普通の生活”を取り戻したいという願いなんだと思う。
もう一つ。ラリージャパン本番に向けた準備となります。
「今回は楽しいお祭りにしたいと考えています」と高桑大会組織委員長もコメントしている通り、細かいクラス分けをした厳格な競争というより「ラリーの楽しさ」を感じてもらおうという内容。エントリーリストを見ると、今シーズンの全日本ラリーで激しいバトルをしたGRヤリスやシュコダを始め、スバルWRXやランエボに代表する全日本クラスだけでなく、フォードエスコートやランチアラリー037など名車も出ている。
●国沢光宏選手は『GT86 CS-R3』でエントリー
ちなみに私は『GT86 CS-R3』でエントリーしてます。この車両、今年の全日本ラリー選手権で元F1ドライバーのヘイキ・コバライネン選手が走らせていた86と同型車。シュコダなどと同じ「Rカテゴリー」と呼ばれ、FIA認可の公式車両になる。参戦費用を抑えるためエンジン出力こそ232馬力とライトチューンながら、シーケンシャルのドグミッションやアルコンのブレーキ、安全燃料タンクなど本格派。
今まで日本では道路運送車両法で安全燃料タンク(クラッシュしても燃料が漏れない安全装備です)が許されていないため、ナンバーを取得するのに四苦八苦したものの、自民党のモータースポーツ議連などの尽力により、昨年から世界的な標準になっている「競技だけに使うことを条件とした仮ナンバー」を出して貰えるようになった。本来ならWRCラリージャパンに出場しようと準備していた次第。
すでに群馬サイクルスポーツセンターでシェイクダウンを済ませたが、手強いと同時に信じられないくらい楽しい! 文字通り「意のままに走る」し、高回転までキッチリ回るエンジンフィールやエキゾーストノートが素晴らしい! アクセル全開すると山の間にエンジン音が響き渡る!
WRCの雰囲気を少しだけ感じて頂けるんじゃなかろうか。タイムは二の次で派手に走ってみたいと思う。
GT86 CS-R3の持ち主は、今シーズンのラリーシーンで話題を集めた『CAST』の販売元にもなっている埼玉県の丸徳商会という自動車部品企業。WRCドイツで走らせるため購入した車両がそのままになっていたそうな。
当然ながら、ハイエースも2台エントリーしている。今シーズン私と仲間同時ガチバトルした喜多見選手と、GRラリーチャレンジで走った板倉選手。喜多見選手の明日を考えないド派手な走りをぜひ見て欲しい。
観戦出来るのは3パターン。サービスパークになる『豊田スタジアム』と『岡崎市内のスペシャルステージ』、そして移動区間(リエゾン)。それぞれリンクをクリックして頂ければ詳細が出ているのでぜひ。
『恵那市』はリエゾンにあわせ様々なイベントを企画しているようなので、お子さんと一緒にラリー車の見物などしてみたらいいと思う。幸い好天の予想なので、秋の1日を楽しめるんじゃなかろうか。
(国沢 光宏)
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