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■3年使う人が最多! 毎年必ず履き替える人78.4%
2021年もいよいよ終盤。11月7日には立冬を迎えますが、今年はラニーニャ現象の影響により、全国的に12月上旬から冬本番になることも予想されています。
冬といえば、やはり雪による道路の凍結や被害が心配ですが、東京などあまり雪の降らない地域に住んでいると「突然の雪に備えをしていなくて困った」などの経験がある人も多いと思います。
では、北海道や東北など、例年のように大雪が降る地域に住んでいる人たちは、どのくらいの時期から雪上での運転に備え始めるのでしょうか?
定額カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイルでは、雪国に住む男女378名を対象に、スタッドレスタイヤに履き替えるかどうかや履き替えの時期、スタッドレスタイヤに履き替えない場合の雪への対処法などについて調査を実施。
その結果、「毎年必ず履き替える」人が78.2%いることや、同じタイヤを「3年」使う人が最多であることなどが分かりました。
●94.3%が履き替えている
今回の調査は、2021年9月29日〜10月12日の期間、インターネットによるアンケート形式で行われたものです。なお、対象となった男女378名は、「雪国に住んでますか?」という質問に「はい」と答えた人になっています。
アンケートでは、まず「冬になったらスタッドレスタイヤに履き替えますか?」と質問。320名から有効回答があり、以下のような結果になりました。
1位:「毎年必ず履き替える」 78.4%(251人)
2位:「履き替える年が多い」 15.9%(51人)
3位:「履き替えない年が多い」 4.4%(14人)
4位:「履き替えることはない」 1.3%(4人)
「毎年必ず履き替える」が78.4%、「履き替える年が多い」が15.9%ですから、94.3%の人が履き替えているということですね。
ちなみに、「履き替えることはない」と回答した人たちに、他にどのような対策をしているのかを聞いたところ、「車に乗らないようにする」「雪道は走らない」などの回答があったそうです。
●天気予報を見て履き替える人が最多
調査では、次に「毎年必ず履き替える」と回答した人と「履き替えることが多い」と回答した人の合計302人に、何をきっかけに履き替えるかを質問。以下のような結果になりました。
1位:「雪の天気予報・雪が降りそう」 30.2%
2位:「特定の時期」 24.3%
3位:「初雪が降る・雪が積もる」 20.8%
4位:「気温が下がる」 14.5%
5位:「TV・CM」 1.6%
6位:「そのほか」 8.6%
「天気予報に雪マークが出たら」タイヤの履き替えをする人が多いようですね。また、2位の「特定の時期」には、「11月中に」「点検と同時に」「年明けに」などを目安にして履き替えをするという回答があったそうです。
3位の「初雪が降る・雪が積もる」では、「雪を見たら」「近くの山の初冠雪を見たら」など、実際の雪を見てタイヤの履き替えをするといいった回答が含まれています。また、6位の「そのほか」には、「会社で指示が出たら」「周りが替え始めたら」などの意見があったそうです。
調査では、ほかにも「実際に何月に履き替えることが多いか」も聞いたところ、
1位:「11月」 53.5%、
2位:「12月」 34.5%
3位:「10月」 7.3%
4位:「そのほか」 4.7%
という結果になったようです。
●自宅でタイヤ交換する人が51.4%
アンケートでは、同じ302人に、「スタッドレスタイヤは平均して何年使うか」も質問しています。結果は以下の通りです。
1位:「3年」 34.7%
2位:「5年以上」 21.1%
3位:「2年」 20.2%
4位:「4年」 20.2%
5位:「1年」 3.8%
「3年」と回答した人が34.7%で最多ですが、全体を見ると、2〜4年で買い替える人が多い中、5年以上使う方も一定数いることも分かりましたね。
さらに、同じ302人に、どこでスタッドレスタイヤに履き替えるかを聞いたところ、以下のような結果になったそうです。
1位:「自宅」 51.4%
2位:「カー用品店」 30.3%
3位:「ガソリンスタンド」 9.5%
4位:「そのほか」 8.8%
「自宅」が過半数を超えていますね。このことから、雪国でスタッドレスタイヤに履き替える人には、家で自分でタイヤ交換する人が多いことが分かります。
●寿命がきたスタッドレスタイヤは危険
調査を行ったナイルでは、今回の結果について以下のようにコメントしています。
「雪国にお住まいの方は90%以上の方がスタッドレスタイヤに履き替えをしており、履き替えは自宅で行う方が多く、きっかけは天気予報や特定の時期で行っていることがわかりました。また、同じタイヤの使用期間は2〜4年が多いものの、5年以上使っている方も一定数いることがわかりました」
ちなみに、ロードサービスを手掛けるJAFでは、寿命がきたスタッドレスタイヤを使うと、積雪路・凍結路での性能が低下するため、「冬用タイヤとして使うことができない」と注意を喚起しています。
JAFによると、タイヤ面が新品タイヤの50%まで磨耗していると限界だといいます。また、限界かどうかの確認は、タイヤの溝の深さ50%の位置には使用限界を表すプラットホームが設けられていて、その部分の溝がなくなっていたら限界。新品に替えることをすすめています。
さらに、スタッドレスタイヤは、一般的には3から5シーズンは使用できるといわれているものの、使用条件などでは摩耗が進んでいるものもあるため、こまめにプラットホームをチェックすることも推奨しています。
JAFでは、スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツとして、もっとも注意したいのが乾燥路での走り方だといいます。タイヤ面が柔らかいスタッドレスタイヤは、乾燥路で急発進や急ブレーキなどを頻繁に行うと、夏タイヤと比べて摩耗が早いからですね。また、コーナーでも無理はせずに、丁寧な走行を心がけることが大切です。
毎年冬に雪が降る地域のドライバーには当たり前でも、それ以外の地域に住んでいると、雪の対策はついつい忘れがちです。雪国以外のドライバーの人たちも、今回の結果を参考にしてみて下さい。
ともあれ、前述の通り、2021年シーズンは12月初旬には冬本番となるため、いつ頃に、どんな準備をした方がいいかなど、いまから考えていた方がよさそうです。
(文:平塚直樹 *写真はすべてイメージです)
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