ニューヨークに地下鉄/日本陸上初の世界新記録/ホンダのコンパクトミニバン「ストリーム」登場!【今日は何の日?10月27日】

■ニューヨークの地下鉄開業、陸上競技で日本初の世界新記録が誕生

ニューヨークの地下鉄
ニューヨークの地下鉄

1904(明治37)年10月27日、ニューヨーク市役所前と145丁目をつなぐ地下鉄が開通しました。その後、線路網の拡充が進む一方、ニューヨークの地下鉄は車両への落書きや地下鉄内での凶悪犯罪頻発で有名になってしまいました。これを受け、1980年代から駅の改装や新型車両の導入などによって、現在は比較的きれいで安全な地下鉄へと変貌しています。ちなみに、世界初の地下鉄は1863年のロンドン、日本では1927年の浅草~上野間の2.2km区間が初となります。

織田幹雄氏(C)Creative Commons
織田幹雄氏(C)Creative Commons

また今日は「世界新記録の日」です。1931(昭和6)年のこの日、明治神宮体育大会で日本初の世界新記録が誕生したことに由来します。新記録は、南部忠平選手の走り幅跳び(7m98cm)と織田幹雄選手の三段跳び(15m58cm)でした。南部忠平氏の走り幅跳びの記録は40年間破られることなく日本記録として保持され、織田幹雄氏は1928年のアムステルダムオリンピック三段跳びで日本に初の金メダルをもたらしました。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●コンパクトミニバンのパイオニアとなったホンダのストリームデビュー!

2000(平成12)年のこの日、ホンダの新しいミニバン「ストリーム」の発売が始まりました。ストリームは、「新価値7シーター」をコンセプトに、1994年にデビューして大ヒットしたオデッセイよりも全高の低い、扱いやすい5ナンバーのコンパクトミニバンでした。

2000年発売のストリーム
2000年に登場したホンダ・ストリーム
2000年発売のストリームの後ろ外観、背の低い流麗なスタイリング
ストリームの後ろ外観。背の低い流麗なスタイリング

シビックのプラットフォーム延長した低重心・低床パッケージングによって、3列シート7人乗りの室内空間と、流麗なスタイリングを両立。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアはダブルウィッシュボーン式を採用し、セダン並みの乗り心地が実現されました。

2000年発売のストリームの3列シートレイアウト、3列目はやや窮屈か
ストリームの3列シートレイアウト。3列目はややタイト

パワートレインは1.7L直4 VTECエンジンに4速AT、2.0L直4 i-VTECにはスポーツモード付き4速AT、そして2.0LのFFモデルにはスポーツモード付き5速ATという組み合わせ。駆動方式はFFとオンデマンドのフルタイム4WDが選べました。

1994年発売の大ヒットしたオデッセイ
1994年に登場し、大ヒットしたホンダ・オデッセイ

コンパクトで小回りのきくミニバンとして人気を集めたストリームは、販売から10ヵ月で10万台を超える大ヒットモデルとなりました。ところが2003年にまったく同じコンセプトのトヨタ「ウィッシュ」が登場すると、状況は一変して販売台数は大きく落ち込みます。2007年にモデルチェンジした2代目ストリームで反撃に出て一旦販売は持ち直しますが、やはりウィッシュの勢いには勝てませんでした。

2014年、5ナンバーミニバンのパイオニアとしてのストリームはその役割を終えて生産終了。その後、ウィッシュの勢いも減速して、再びファミリー志向で室内の広いスライドドアのミニバンが市場の主役となったのでした。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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