■提携先はポルシェ、ロータスが候補に
一時は凍結されていたと見られる、トヨタ「MR2」後継モデルの開発が再び動き出したという情報とともに、その最新予想CGを制作しました。
MR2は1984年に日本初の市販ミッドシップモデルとして誕生、1989年の第2世代を経て1999年に製造中止となりましたが、現在でもブランド最高のスポーツカーの1台として語り継がれています。
トヨタは名車「スープラ」を2019年に復活させており、ブランドを代表する「セリカ」や「MR2」の後継モデル開発に注目が集まっています。
近年におけるトヨタのミッドシップと言えば、2004年のジュネーブモーターショーで初公開された「アレッサンドロボルタ」が印象に残っていますが、MR2後継モデルではそのボルタのイメージを継承、かなりアグレッシブなデザインが検討されているといいます。
現在自動車業界において、クロスオーバーSUVに押されるスポーツカーを、単独で開発するためにコストをかけるのは困難です。
「86」がスバル、「スープラ」がBMWというパートナーを得たのもそれが最大の理由とされており、そこで注目されるのがMR2における新パートナーです。
すでに水面下でその交渉が勧められている可能性もありますが、同社チーフエンジニアである多田哲哉氏がメディアに語ったポルシェ、長年エンジンを供給していたロータスあたりが有力となるはずです。
MR2後継モデルとなる新型ミッドシップは、2004年にトヨタが公開した「アレッサンドロボルタ」のアグレッシブなデザインを継承、スーパーカーのデザインを取り入れたシルエットに大変貌します。サイド、フロントなど、随所に躍動感あふれるシャープに切れ上がったキャラクターラインを持ち、サイドのアンダースカート部分は、2つのラインを交差させた超立体的ラインが期待できそうです。
ヘッドライトは、キャラクターラインに合わせた切れ上がったデザインとなり、LEDプラス3連プロジェクターを搭載、また、デュフューザーはスープラ譲りのヘッドライトにつなげたデザインなどが予想されます。
パワートレインは、断定はできませんが電動化されることが有力で、2.8リットルあるいは3.0リットルV型6気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッドが予想されており、最高出力350ps〜400ps、最新情報によると価格帯は当初予想された1000万円級ではなく、スープラのエントリーモデル「RZ」を大きく下回る600万円以下という話も伝わってきました。
MR2後継モデルは、順調に開発が進めば2024年あたりと予想されます。