ルノー新型キャプチャーと新型メガーヌを比較!欠点は?ファミリーに満足なのは?都市部での使い勝手は?お勧めポイントを藤木由貴ちゃんとチェック!

■ルノーを代表するクロスオーバーSUV「キャプチャー」と、4ドアハッチバック「メガーヌ」の使い勝手は、お値段以上に満足できる!

●伝説の元レースクイーン、藤木由貴ちゃんもお気に入り♪

キャプチャーとメガーヌ
キャプチャーとメガーヌ

フランスの自動車メーカーであるルノー。そんなルノーでいま注目を集めているモデルが、今年春にフルモデルチェンジした新型「キャプチャー」、そして夏にマイナーチェンジしたばかりの「メガーヌ」です。

セグメントで言えば前者がBセグメントクロスオーバー、後者がCセグメントハッチバックと異なりますが、車体サイズ、そして価格もキャプチャーが299万円からでメガーヌは310万円と、かなり近いポジション。

そこで今回は、両車のオーナー目線に立ってそれぞれのクルマを選んだ理由を紹介しつつ、両車の魅力と違いをお伝えしましょう。

●キャプチャーはBセグメントなのに実用性が高い

キャプチャーはクロスオーバーSUVでアウトドアとの親和性も高い

結婚して5年、小さな子どもがいて妻も日常的にクルマを運転する。

そんなボクが愛車として選んだのが「キャプチャー」だ。キャプチャーは昨今、欧州や日本でトレンドになっている“BセグメントクロスオーバーSUV”で、2020年には欧州でSUVの販売台数ナンバー1に輝いた人気モデルである。

選んだ理由は、絶妙なパッケージング。

キャプチャーの車体は全長4230mmとコンパクト

ボディは全長4230mmとコンパクトで、これは妻もクルマを運転することが多い我が家にとってはとても大切なこと。日常的な行動範囲となるスーパーの駐車場でもサッと駐車できる(360度カメラで周囲が確認できるのもうれしい)など、扱いやすいからだ。

車両周囲を見渡せる360°モニターも標準装備。駐車をサポートするのに加え、車両周囲の安全確認にも貢献

いっぽうで、単に車体が小さなクルマに留まらないのがキャプチャーのパッケージングの見事なところ。たとえば後席スペースは、同じルノーでひとまわり大きな車体の「メガーヌ」よりも広いほど。運転席を自身のドライビングポジションに合わせてその後ろに座ってみると、膝まわりはメガーヌよりもこぶし1つ分の余裕がある。

キャプチャーの設計は同じルノーのBセグメントハッチバックである「ルーテシア」とプラットフォームを共用し、共通部分も多いが、ホイールベースはルーテシアに比べて55mm伸びている。広い後席スペースはその恩恵を受けているのだ。

コンパクトな車体とは思えないほどキャプチャーの後席は広い

荷室だって広い。通常時の容量は536Lで、これはクラストップ。そしてメガーヌの473Lより広いのだから驚くしかない。

キャプチャーの荷室容量は536L

そのうえ、単に広いだけでなくアレンジ幅が広いのも見逃せない特徴だ。たとえば床面は、床から約20cmの高さに上下調整式のボードがあり、下段にすれば荷室高を高くでき、上段にすれば開口部から倒したリヤシートまで段差のないフロアを実現。状況に合わせて2通りの使い分けができる。

荷室を上下分割できるボードはキャプチャーに標準装備

ボードを上段にセットした時は荷室空間を立体的に使えるから積載効率が高まるのが魅力で、我が家では洗車アイテムや子どもの遊び道具など、日常的に荷室内に置いているものをボード下に積むのが日常。そうするとボード上のフロアを広く有効活用できて便利だからだ。

そのうえで嬉しいのが、リヤシートスライドの採用。リヤシートの位置は前後に160mm調整可能で、後席を畳むことなく荷室を拡大できるのだから便利である(スライドは左右一体)。もちろんその際は後席足元が少しばかり狭くなってしまうけれど、チャイルドシートに座らせて子どもを乗せるのなら問題なし。そのうえで、さらに荷室を広くしたいのであれば、左右独立で後席を畳むことが可能。格納操作は背もたれを前に倒すだけのワンタッチだ。

車体は小さいのに、後席も荷室もクラスを超えた広さを誇る。そんなパッケージングがキャプチャーのマジックであり、ファミリーカーとしてとても都合がいいのだ。だから、我が家はキャプチャーなのである。

躍動感あふれるスタイルもキャプチャーの魅力

でも実は、キャプチャーを愛車にし、使い始めてから気づいた長所もある。それは乗り降りがしやすいこと。ポイントは着座位置だ。

クロスオーバーSUVだからハッチバックに比べて着座位置が高く、乗り込む際に沈み込む感覚がない。だから乗るときも降りるときも身体の動きが少なく済み、とても楽なのだ。

高めの着座位置で乗り降りしやすいキャプチャー

また細かいことだけど、サイドシルは閉じたドアの内側に隠れる構造になっているから、汚れない。なので乗降時にズボンやスカートの裾が汚れる心配をしなくていいのも優れたポイント。

もしかすると、キャプチャーのようなクロスオーバーSUVは、オフロードを走る人以外に選ぶメリットが見あたらないと考えている人もいるかもしれない。しかし、乗り降りがしやすいことは誰もが実感できる長所。実は、ハッチバックよりも日常生活との相性がいいのだ。それを知れば、このところ販売が好調なのも素直に頷ける。

ところで、妻もキャプチャーのことは気に入っているようだけれど、それはエクステリアデザインや実用面だけに留まらない。インテリアの雰囲気だ。

キャプチャーの前席周辺はダッシュボードをはじめ、手が触れる部分のほとんどをソフトパッドで覆っていて、コンパクトカーとは思えないほど質感が高い。宙に浮いたようなシフトレバー台座の周囲にもステッチ入りのソフトパッドを張るなど、信じられないくらいこだわっているのだ。クラスを超えた上質感も、キャプチャーの大きな魅力なのは間違いない。

キャプチャーはインテリアの上質感も高い

そんなキャプチャーは走りも期待を裏切らない。排気量1.3Lのターボエンジンは最高出力が154ps。そして最大トルクは270Nmもあるから4人が乗って荷物満載で高速道路を走っても力不足は全く感じない。ハンドリングはしっかり感が強く、峠道でもキビキビ走れるのだから、ここだけの話、運転が楽しくなってくるほどだ。

最新のプラットフォームを採用したキャプチャーの走りは、ひとクラス大きな車体のクルマに乗っているかのような安定感

小さな車体ながら、それに見合わないほどの実用性の高いパッケージングと豊富な荷室アレンジ。そして乗り降りがしやすい着座位置に上質感の高さ。そしてゆとりある走り。キャプチャーは、ひとことでいえば「ボディサイズ以外はひとクラス上のクルマ」だ。ファミリーカーとして、こんなにマッチングのいいクルマはそうそう見つけられないのではないだろうか。プライスも299万円からで、輸入車としては手が届きやすい。

【SPECIFICATIONS
車名:ルノー キャプチャー インテンス
ボディサイズ:全長4230mm×全幅1795mm×全高1590mm
ホイールベース:2640mm
トレッド F/R:1555mm/1540mm
最低地上高:172.5mm(参考値)
車両重量:1310kg
定員:5名
エンジン:直型4気筒DOHC 16バルブ ターボチャージャー付筒内直噴
エンジン排気量:1333cc
ボア×ストローク:72.2×81.4mm
最高出力:113kW(154ps ※参考値)/5500rpm
最大トルク:270Nm(27.5kgm ※参考値)/1800rpm
トランスミッション:電子制御7速AT(7EDC)
駆動方式:前輪駆動(FF)
サスペンション F/R:マクファーソン式ストラット/コイル/トーションビーム/コイル
ブレーキ F/R:ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤサイズ F/R共:215/55R18
燃料消費率 WLTCモード:17.0km/L
車両本体価格(税込):2,990,000円

森とキャプチャー、そして藤木由貴さん

●2人で楽しむ都市生活とメガーヌの相性がいい理由

メガーヌは都会暮らしとの相性もいい

子どもはいない。いまは、都市部のマンション暮らしで結婚したばかりの妻と2人の時間を楽しんでいる。

そんな毎日のパートナーとして選んだのは、ルノー「メガーヌ」だ。全長4395mmでキャプチャーよりはひとまわり大きな、Cセグメントのハッチバックである。

選んだ理由はなんといっても、スポーティな運転感覚だ。メガーヌの全高は1485mmとSUVが一般化した今どきとしては低く、見た目からしてスポーティな雰囲気が漂う。

沈み込むように乗り込む感覚の運転席は着座位置が低く、SUV的な高い運転姿勢が好きではないボクにとって魅力的だ。

このクルマはドイツにある過酷なサーキット「ニュルブルクリンク」において量産FF車クラスで最速のタイムを記録した「メガーヌR.S.」のベースになったモデル。通常のメガーヌはそこまでハイレベルな走行性能というわけではないけれど、そんなスーパーマシンの血が流れているかと思うと運転好きとしてはうれしくなってくる。

背が高くないメガーヌは、一般的な機械式駐車場にも入庫可能

都市生活者として見逃せないことのひとつは、メガーヌの背の高さだ。都市部に住んでいると機械式立体駐車場を使う機会も多く、その一般車用の高さ制限は1550mmというのがほとんどだ。多くのSUVはこの高さ制限にひっかかって、一般車用の機械式立体駐車場を利用できないのだ。

もちろん、昨今はミニバンやSUVにも対応する背の高い車両用の機械式立体駐車場も増えている。しかし、時にはそこがふさがっていて「背が低いクルマなら止められるのに」という状況もあるから、メガーヌのように背が低めのクルマは都市生活に都合がいいのだ。

メガーヌは先日のマイナーチェンジで、フロントバンパーやフロントグリルなどのデザインがリファインされ、リヤウインカーは光が外側へ向かって流れる、いわゆるシーケンシャル式になっている。ダイヤモンドのモチーフを組み込んだデザインのヘッドライトと合わせて、ひときわ上質な印象になったのもうれしいところだ。

マイナーチェンジでフロントデザインをリフレッシュした新型メガーヌ
最新のメガーヌはリヤウインカーがシーケンシャルタイプになった

実用性に目を向けると、リヤシートや荷室の広さは、妻との2人暮らしなのでメガーヌで十分すぎるほど。といっても決して狭いわけではなく、後席は長時間でも大人が快適に過ごせる空間が用意されているし、荷室も然りだ。これだけの広さがあれば、家族がもう一人増えても愛車を買い替える必要なんてないだろう。

メガーヌの後席スペース
メガーヌのラゲッジスペース

新型のエンジンは排気量が1.3Lだから、何を隠そう購入前はパワー不足を心配した。しかし、実際に運転してみてビックリ。ターボの活躍のおかげでトルクが厚く、パワーもしっかりと出ているから動力性能に不満はまったくない。

むしろ、予想を超えた力強さに驚いた。最高出力は159psで最大トルクは270Nm。低回転トルクが厚いおかげで日常域で扱いやすいのに加え、エンジン回転を上げていったときのフィーリングも伸びやかで心地いいから峠道でも走りが楽しい。排気量が1.3Lだなんてとても信じられないというのが正直な気持ちだ。

走りも楽しいメガーヌ。サスペンションはフランス車らしさにあふれた味付けだ

高速巡行時にジワリとアクセルを踏み増した時なども、反応遅れなくクルマがスッと前へ出るから運転時のストレスが少ないのもぜひ伝えたいポイントだ。

新型になり、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)など先進の運転支援システムが装着されたのもうれしいところ。高速道路を使ってロングドライブが好きだから、そこで疲労を軽減してくれる機能は大助かりだ。ACCは渋滞時には完全停止し、電動パーキングブレーキを組み合わせているので停止を保持するまでサポートしてくれる(停止から3秒以内の再発進も自動でおこなう)。

高速道路走行ではACCが大助かりの新型メガーヌ

妻に大好評なのは、乗り心地の良さ。

メガーヌに乗り換えてびっくりしたのだけれど、乗り心地がとてもいいのだ。路面の凹凸をしなやかに吸収し、乗員に不快な衝撃や振動を伝えてこないのはさすがとしかいいようがない。

メガーヌのスタイリングは正統派で美しい

そんなサスペンションによる走りも、クルマ作りのグローバリゼーションが声高に叫ばれる昨今では珍しいほど、フランス車らしさを感じられるもの。キビキビと、というよりはサスペンションのストロークを生かしながら滑らかにジワリと曲がっていく感覚だ。それでいてしっかりと旋回する、心地よいチューニングで運転が楽しくなってくる。

装備が充実しつつ310万円という新型メガーヌのプライスタグは、ライバルに相当する欧州のCセグメントハッチバックに比べると、きわめて魅力的なもの。夫婦2人の都市生活には、ピッタリのパートナーかもしれない。

【SPECIFICATIONS
車名:ルノー メガーヌ インテンス
ボディサイズ:全長4395mm×全幅1815mm×全高1485mm
ホイールベース:2670mm
トレッド F/R:1575mm/1575mm
車両重量:1320kg
定員:5名
エンジン:直型4気筒DOHC 16バルブ ターボチャージャー付筒内直噴
エンジン排気量:1333cc
ボア×ストローク:72.2×81.4mm
最高出力:117kW(159ps ※参考値)/5500rpm
最大トルク:270Nm(27.5kgm ※参考値)/1800rpm
トランスミッション:電子制御7速AT(7EDC)
駆動方式:前輪駆動(FF)
サスペンション F/R:マクファーソン式ストラット/コイル/トーションビーム/コイル
ブレーキ F/R:ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤサイズ F/R共:225/40R18
燃料消費率 WLTCモード:17.5km/L
車両本体価格(税込):3,100,000円

街とメガーヌ、そして藤木由貴さん
街とメガーヌ、そして藤木由貴さん

●ルノーの「キャプチャー」と「メガーヌ」、それぞれの楽しみ方

キャプチャーとメガーヌ
キャプチャーとメガーヌ

キャプチャーとメガーヌ、それぞれオーナー目線からみると、両車のキャラクターの違いがよくわかります。

素直に考えると「子どものいるファミリーなら車体の大きなCセグメント」で、「2人で生活を楽しむならBセグメント」と思いがち。だけど、クルマのコンセプトやパッケージング、そして魅力を知れば決してそうではないことが理解できるでしょう。 2組のファミリーのストーリーを参考に、ルノーのクルマ選びを楽しんではいかがでしょうか。

あ~ん

(文:工藤 貴宏/写真:土屋 勇人/モデル:藤木 由貴)

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この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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