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■スポーティな新色とハイグレード車を発表
独自の「Sugomi(スゴミ)」デザインを採用し、アグレッシブなスタイルと街乗りからワンディングまでエキサイティングな走りが楽しめるカワサキのスーパーネイキット「Z」シリーズ。
1000ccから250ccまで豊富なラインアップを誇る同シリーズ中でも、ハイパワーと扱いやすさを両立した900ccのミドルサイズモデル「Z900」に、2022年国内仕様のニューグラフィックが登場!
加えて、欧州でお披露目されたハイグレード仕様の「SE」も国内導入されることが発表されました。
●伝統の900cc並列4気筒を搭載
Z900は2017年に海外で発売、国内では2018年から導入されているストリートファイターと呼ばれるジャンルのバイクです。
主な特徴は、スーパースポーツに負けない高性能エンジン、アップライトなバーハンドルなどによる長距離走行も快適なポジション、低く構えたヘッドライトフェイスや跳ね上がったテールなどが演出する攻撃的スタイルなど。
これらにより、街乗りから峠道まで幅広く走りが楽しめるマシンなのです。
エンジンには、948ccの水冷4ストローク並列4気筒を搭載。1970年代の「Z1(900スーパー4)」、1980年代の「GPZ900Rニンジャ」、1990年代の「ZX-9R」など、数々の名車を生み出したカワサキ伝統の「900cc並列4気筒」パッケージを採用します。
最高出力125ps・最大トルク10.0kgf-mを発揮するエンジンは、鋭いスロットルレスポンスで力強く吹け上がるのが魅力です。特に、中速域で優れたパワーフィーリングを発揮するチューニングが施され、街乗りからワンディングまで、俊敏な走りを実現します。
加えて、車体の挙動制御を行いライダーをサポートする「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」、走行や路面の状況に応じて選択できる「パワーモード選択」、KTRCやパワーモード選択と連携する包括的なモードセレクト機能「インテグレーテッドライディングモード」などの電子制御システムも搭載。
これらの先進装備により、ハイパワーなエンジンが誰にでもスムーズで扱いやすく調教されているのです。
ほかにも、Z900には「φ41mm倒立フロントフォーク」により、軽やかなハンドリングを実現。メーターには、4.3インチの「フルデジタルTFTカラー液晶スクリーン」も採用し、多彩な情報表示を可能とすると共に、コックピットに先進性と高級感を与えています。
●価格は114万4000円
2022年モデルは、基本的なスペックは変わらずカラーリングだけの変更となります。採用された新色は、「パールロボティックホワイト×メタリックマットグラフェンスチールグレー」。
外装はホワイトをベースに各部にレッドとグレーをあしらったグラフィックを採用。軽量かつ高剛性のトレリスフレームにもレッドをペイントすることで、新色にさらなるスポーティさを醸し出しています。
なお、価格(税込)は114万4000円、発売予定日は2021年11月26日です。
●SEは主に足まわりを強化
今回、Z900の2022年新色を発表したカワサキモータースジャパンは、ハイグレードモデル「Z900 SE」の国内導入に向け調整中であることも公表しました。
このモデルは、すでに欧州で発表されているモデルで、YouTubeのカワサキモータース公式チャンネル(英語版)では動画も公開されています。
また、同じく欧州のKawasaki Motors公式サイト(英語版)では、スペックも公開されており、欧州仕様では、主に足まわりが強化されていることが分かります。ブレーキやサスペンションに、レースでも実績がある人気ブランドの高性能パーツが施されています。
まず、フロントブレーキには、ブレンボ製パッケージを採用。300mmセミフローティングディスクと、M4.32モノブロックの4ピストンキャリパーをマッチングし、ステンレスメッシュホースなども装備します。
さらに、サスペンションには、イエローのスプリングなどが特徴的なオーリンズ製S46リアショックを搭載。リモートプリロードアジャスター付きのため、タンデムライディングや積載する荷物などに合わせて、工具なしで簡単に設定を調整できるのも魅力です。
なお、車体色には、ブラックを基調にフレームやカウルなどにカワサキおなじみのライムグリーンをあしらった専用色を採用します。
さらにZ900の走りがアップグレードされることが予想できる、SEの登場も待ち遠しいですね。
(文:平塚直樹)