■2タイプのプラグインハイブリッドを含むPHVで電動化戦略を担う
現在、ステランティス傘下のボクスホールは、新型Astra-e(アストラe)で電動化を推進します。同社は、1903年に英国でクルマの製造に着手し、同国の自動車メーカーの中で最も長い歴史を誇ります。
Cセグメントのアストラは、フォルクスワーゲン・ゴルフやフォード・フォーカスなどと共に、同セグメントを代表するモデル。全長4374mm、全幅1860mmの8代目となる新型アストラに、初めてバッテリーを搭載するバッテリーEV「Astra-e」が登場します。
プラグインハイブリッド車、ガソリン車とディーゼル車(6速MTと8速ATを設定)は英国では来月に発売され、Astra-eは2023年初頭に発売される予定だそう。また、新型アストラのスポーツツアラーバージョンは、2022年後半にもハッチバックに続いて投入されます。
新型アストラは、高効率な内燃機関仕様とプラグインハイブリッドから選択できるだけでなく、ピュアEVバージョンも設定されます。パワーレンジは、110PSから225PSまでと多彩で、優れたドライビングパフォーマンスが得られるそう。
ボクスホールのラインアップは、2024年までにすべてのラインアップを電動化するという戦略を掲げています。
新型アストラのプラグインハイブリッドは、システム出力225PS・システム最大トルク360Nmのハイパフォーマンス仕様を設定。1.6Lの直列4気筒エンジンは180PSを発生し、モーターは最大110PSを発揮。8速ATと組み合わされ、駆動方式はFF。プラグインハイブリッドには、ほかにもシステム出力180PS版もラインナップ。こちらも最大トルクは360Nmで、ガソリンエンジンの出力は150PSになります。
また、市街地走行では、EVモードによりゼロエミッション走行も可能。12.4kWhのバッテリーが搭載された新型アストラのプラグインハイブリッドは、最大で約35mi(約56km)を電気のみで走行することができます。なお、純バッテリーEVの詳細は、発売の2023年初頭の前に明らかにされるはずです。
(塚田 勝弘)