■細部まで描画にこだわった新世代の地図を搭載
「美しくて、速い」市販カーナビとして人気のケンウッド「彩速ナビゲーション」。さらに、ケンウッドはいち早くハイレゾ音源に対応していて、音質にこだわる層からも支持されています。その「彩速ナビ」に2021年夏モデルが加わり、7月下旬から発売されます。
2021年夏モデルの彩速ナビは、4モデル展開で、高精細HDパネルが搭載され、ハイレゾ音源再生に対応する上位シリーズである「TYPE M」の新商品。新たにチューニングされた「新・HD描画マップ」が全モデルに用意されるのをはじめ、地図色は細部の配色やコントラストにこだわったという、新色の「スマートカラー」が搭載され、地図は3種類から選択可能。
「スマートカラー」のほかに、定評のある色彩のメリハリが強調された彩速ナビの標準カラーでる「ダイナミックカラー(地図色2)」、トーンを抑えた目に優しい配色である「ダークカラー(ダークモード)」も用意。
最大の注目点は、この新地図色の「スマートカラー」で、これまで紙地図を基に線図でデザインされていた地図表示に対して、よりデザインを洗練させ、見やすさが追求されています。
道路の優先順位がひと目で認識できるようにマップの色味や彩度を徹底的に調整。文字色と背景色の重複を避けた配色やコントラストの最適化など、細部まで描画にこだわった新世代の地図になります。加えて、地図の俯角をリニアに調整できる 「3Dスライダー」や、建物などのランドマークに隠れたマップを見ることができる「半透過オン/オフ」機能も新搭載されています。
地図の使いやすさを向上させ、彩速ナビが誇る美しい地図を自在に操ることが可能。
前モデルに引き続いてラインナップされる大画面の9V型フローティングモデルは、新車、既販車を合わせて280車種以上に対応車種が拡大されています。
インダッシュモデルとして、9インチ開口のあるトヨタ車にフラットに装着できる大画面9V型のほか、7V型の200mmワイドモデル、180mmタイプを設定。また、「MDV-M908HDF」と「MDV-M908HDL」は、HDMI出力に対応。リヤモニターでもHD画質の映像コンテンツを視聴が可能。
ナビとケンウッド製で別売の10.1V型HD液晶リヤモニター「LZ-1000HD」をHDMI接続(別売のHDMIケーブル「KNA-19HC」が必要)することにより、ナビで再生中のHD映像コンテンツが視聴できます。
さらに、ナビと「LZ-1000HD」をHDMI接続することで、ナビに表示中のHD描画の地図画面を後部座席で見ることができるモニターミラーリング機能も搭載。別売のナビ連携型ドライブレコーダー「DRV-MN940」をHD-TVI接続すると、ドライブレコーダーの映像を後部座席でも確認できます。
そのほか、4モデル共通の主な特徴として、高精細・広視野角のHDパネルが搭載されたほか、緻密で立体的かつ滑らかな高精細映像を体感できる高精細HDパネル(1280×720)が搭載されています。また、広視野角HDパネルの採用により、上下左右170度のワイドな視野角が実現されています。ほかにも、グレア処理された静電容量式タッチパネルが採用され、快適な操作を実現しています。
音質面も万全です。「DSDTM」をはじめ、「FLAC」や「WAV(192kHz/24bit)」など、各種ハイレゾ音源フォーマットに対応。加えて、高音質フォーマット「MQA(Master Quality Authenticated)」にも対応し、CDやMP3などの非ハイレゾ音源からハイレゾ音源まで、より高音質化してマスター音源のクオリティに近づける高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」などの多彩な技術が投入されています。
価格はいずれもオープン。市場想定価格は、9V型フローティングモデルの「MDV-M908HDF」が16万3000円。9インチ開口のあるトヨタ車にフラットに装着できる(インダッシュタイプ)「MDV-M908HDL」が15万2000円。7V型200mmワイドモデル「MDV-M808HDW」が9万9000円。7V型180mmモデルの「MDV-M808HD」も9万9000円となっています。
(塚田 勝弘)