■経年による硬化を抑制する「ロングステイブルポリマー」を配合、効きも長持ち
日本の雪上などの冬道は、同じ場所でも天候や時間帯などによって状態が大きく変わるなど、バラエティに富んだ路面が連続する厳しい環境下であることで知られています。
シャーベット路面やブラックアイスバーンなどの見えにくい(見えない)凍結路面が同じ道で発生する可能性があるなど、滑りやすい路面が代表例です。安全、安心感は不可欠で、降雪地域のドライバーは、信頼できるスタッドレスタイヤを選んでいるといえるでしょう。
そうした日本において、ブリヂストンのスタッドレスタイヤである「ブリザック」ブランドは、北海道・北東北主要5都市での装着率が20年連続1位になり、絶大な支持を集めています。世界でのメーカー累計出荷本数も3億本に達するなど、ブリヂストンに限らず、スタッドレスタイヤを代表する銘柄ともいえます。
ブリヂストンは、乗用車用スタッドレスタイヤの新製品「BLIZZAK VRX3(ブリザック ヴイアールエックススリー)」を2021年9月1日から順次発売すると発表しました。発売サイズは全111サイズで、すべてにメーカー小売希望価格が設定されます。
先述したように、新製品の「BLIZZAK VRX3」は、従来品である「BLIZZAK VRX2」の全方位型の性能はそのままに、高い氷上性能を実現した新製品。
全方位型の性能とは、同社がスタッドレスタイヤで重要と考える8つの性能(アイス、効き持ち、スノー、ライフ、ドライ、ウエット、静粛性、転がり抵抗)のすべてが高いレベルを備えていることです。
「BLIZZAK VRX3」には、同社独自技術の「発泡ゴム」を新しい発想でさらに進化させた「フレキシブル発泡ゴム」が採用されたことが最大のトピックス。
新トレッドパターン技術により従来品と比べ、氷上でのブレーキ性能が20%向上。また、トレッド変形を抑制し、接地圧を均一化することで、耐摩耗性である摩耗ライフも17%アップ。
さらに、ゴムの経年による硬化を抑制する「ロングステイブルポリマー」が配合されたことで、発泡ゴムの柔らかさをさらに持続させ、効きが長持ちするのも美点です。
価格帯は「135/80R12 68Q」の9460円から、「285/35R20 104Q XL」の11万7150円となっています。
(文/塚田勝弘 写真/角田伸幸、ブリヂストン)