ブリヂストンは、英UKi Media & Events社発行の業界誌「Tire Technology International」が主催する「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence 2025」において、月面探査車用タイヤで「Tire Concept of the Year」を受賞した。同賞は、最も革新的かつ先進的なコンセプトデザインのタイヤに贈られます。

今回の受賞は、月面という地球上のどの環境とも異なる「極限」の環境に対応し、スペースモビリティを足元から支える独創的なタイヤの開発が、タイヤ業界および学術機関の専門家に評価されたものです。
ブリヂストンの月面探査車用タイヤは、月面を走るモビリティに求められるより厳しい走破性と耐久性に対応するために、空気充填が要らない次世代タイヤ「AirFree」で培ってきた技術を活用し、金属製スポークを採用。
この構造により、真空状態で激しい温度変化や放射線にさらされる「極限」の月面環境下において、耐久性を保ちながらも柔らかく変形し、月面にあるレゴリスと呼ばれる微細な砂の上での走破性を確保しています。
また、岩などの障害物に対し衝撃を吸収して乗り越えて走行することが可能。この高い走破性と耐久性により、月面で走るモビリティの安心・安全と人類の挑戦を足元から支えます。

ブリヂストンは、「タイヤは生命を乗せている」の大原則に沿って2019年より月面探査車用タイヤの研究開発に取り組んでおり、当開発を通じて「自ら極限へ挑戦する姿」を示し、共感できるパートナーとの共創活動を推進しています。