気分は ジムニー! 「エブリイ」をコンバージョンして“ジムリィ”に

■フロントマスクはジムニー、フェンダーから後ろはエブリイ!

2018年7月に登場したクロスカントリー4WD、4代目「ジムニー」。

冒険心を掻き立てるルックスが人気を呼び、依然として納車に1年近くを要しており、今年2021年に入っても軽自動車版のジムニーが約4,000台/月、乗用車版の同シエラが1,600台/月ペースでの販売が続いています。

ワールドモデルだけに現状以上の国内向け生産増強が望めないことから、当面、納期短縮の可能性は低いとみられています。

「Jimry(ジムリィ)」はパーツの他、コンプリートカーとしても販売

そうしたなか、キャンプなどアウトドアにもってこいの「ジムニー」とそっくりな顔をした異色モデルが話題になっています。

S2レーシングが、スズキの軽バン「エブリイ」にジムニーのフロントマスクをコンバージョンしたモデルで、その名も「ジムリィ(Jimry)」。

納車待ちが1年近くに及ぶスズキの人気モデル「ジムニー」

ジムニーは走破性が高い反面、3ドアモデルのため、後席の乗降性や室内スペースがウイークポイントですが、「ジムリィ」ではベース車両がエブリイなので、車室内が広く、両側スライドドアにより荷物の積み下ろも容易なことから、アウトドア派や釣り愛好家の注目を集めています。

ジムニー然とした「ジムリィ」のエクステリア

S2レーシングではエブリイ(96.8万円~)を「ジムリィ」化したコンプリートカーの販売に加え、ジムニー顔へのコンバージョンキット(税別 24.8万円)も販売。

ジムニー然とした「ジムリィ」のエクステリア(フード・フェンダー・バンパーはジムリィ専用)

キットの中身はFRP製ボンネットフードやフロントフェンダー、グリルアンダーガーニッシュ、フロントバンパー、コアサポート、ハーネス類などで、別途ジムニー用のラジエターグリル、バンパーネット、ヘッドライト、ウインカーなどの純正パーツを装着すれば、「ジムリィ」が完成します。

必要な純正パーツについては、ショップで揃えてもらうことも可能。また、インテリアの質感を重視するなら、乗用のエブリイワゴンをベースにする手もあります。

ジムニー同様、Aピラー付け根のフェンダーパネルに施された2本のレリーフ

ちなみに、これらのコンバージョンキットを装着した「ジムリィ」は車検対応で、Aピラー下のフェンダーに設けられた2本の凹レリーフがジムニーのデザインを忠実に再現していることを表しています。

同社では他にも、ルーフに載せるキャンピングキットやフロントバンパーガード、サイドステップなどのOPTパーツに加え、車高リフトアップキット(50mm/100mm)なども販売。

スズキ「エブリイ」のエクステリア

安価なエブリイの中古車をベースにすれば、各種パーツを装着しても総予算が100万円前後で済む可能性も。パーツの組付けに関しては、クルマをショップに持ち込んでお願いするのが無難そうです。

ジムニー気分に浸りながら、車内の広さを活かして車中泊ができる「ジムリィ」って、今の時流にマッチしていて、かなりイイかもしれません。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

スズキ エブリイ
https://www.suzuki.co.jp/car/every/

S2レーシング
http://www.s2-racing.net/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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