■名神高速道路が開通
1965(昭和40)年7月1日、日本初の本格的な高速道路となる名神高速道路が開通しました。当時の日本は、高度経済成長の黎明期で製造業が活気づいた時期でしたが、脆弱な道路網に起因する低い輸送力が課題でした。名神高速道路の開通などの道路環境の整備が、その後の高度経済成長およびモータリゼーションを加速するという重要な役割を果たしたのです。
また1979(昭和54)年のこの日、ソニーからウォークマンが発売されました。ウォークマンは、当時あったテープレコーダーからスピーカーや録音機能を除いて、徹底的に軽量コンパクト化した携帯型音楽プレイヤーです。発売とともに瞬く間に世界中で大ヒット、歩きながら音楽を聴くという新しい若者文化を生み出したのです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●トヨペットコロナがデビュー!
1957年(昭和32)年7月1日、トヨタから初代「トヨペットコロナ」が発売されました。「コロナ」は、1957年の誕生から11代目の2001年まで販売されたトヨタを代表する大衆セダンです。
当時は、モータリゼーションに火が付いた自動車黎明期、クルマはまだ一般ユーザーには手の届かない贅沢品でした。需要の大半はタクシーであり、中型タクシーは「クラウン」が人気でしたが、小型タクシーは日産の「ダットサン110型」の独壇場でした。トヨペットコロナは、ダットサンに対抗するモデルとして登場したのです。
初代トヨペットコロナは、クラウンの足回りやトヨペットマスターの車体を流用して短期間で造り上げ、丸みを帯びたフォルムから「ダルマ」の愛称で親しまれました。トヨタ初のモノコック構造を採用し、搭載エンジンは1.0Lの直4サイドバルブエンジンでした。ただし、パワー不足や耐久性の問題から販売は目論見通りに伸ばせず、ライバルのダットサンの対抗馬には成り切れませんでした。トヨペットコロナが人気を獲得したのは、すべての設計を刷新した1960年の2代目からでした。そして3代目で始めてダットサン超えを果たし、ここから日産のダットサン(1959年から「ブルーバード」)との長期にわたるBC戦争と呼ばれた闘いが始まったのです。
トヨペットコロナは、1978年の6代目でトヨペットの名前が外されてコロナとなり、1983年の8代目ではFFとなるなど市場のニーズに応えながら進化を続けました。そして2001年コロナは役目を終え、後継車である「プレミオ」にその座を譲ったのです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)