7代目フェアレディZの世界初公開は2021年8月17日に決定!

■はたしてスタイリングはプロトタイプのままなのか? 正式発表の日が待ち遠しい

2020年、日産は同社の将来計画においてスポーツカーをひとつの柱とすることを宣言しました。

そして日産伝統のスポーツカー「フェアレディZ」がフルモデルチェンジすることも発表、つづけてプロトタイプを公開しました。目にも鮮やかなイエローのボディに、19インチタイヤを履いたリア駆動のスポーツカーです。

Nissan_Z_Proto
すでに発表されているプロトタイプ。量産モデルもほぼこのスタイリングとなるだろう。

フェアレディZプロトタイプはエンジンがV6ツインターボ、トランスミッションは6速MTとなっていました。電動化時代、先進運転支援時代に抗うかのような、昔ながらのスポーツカー像がそこにはありました。

そんな新型フェアレディZのデビュー日が決定しました。アメリカで2021年8月17日に世界初公開されることが明らかとなったのです。

もっとも、世界初公開がすなわち発売開始となるとはいえません。あくまでも市販モデルの発表であって、そこから予約がはじまったりするものです。

先日、日本で発表された新型電気自動車「アリア」についても、予約は開始されましたが、発売(納車)は2022年春から夏にかけてということです。

フェアレディZについても同様に、正式発表から市販開始までは多少のタイムラグはあることでしょう。

Nissan_Z_Proto
テールレンズなど過去のZカーをオマージュしたディテールが印象的だ。

新型フェアレディZの発表ということで気になるのは、そのスタイリングです。

プロトタイプでは大きく口を開けたグリルや丸目にカバーがついたような印象のフロントマスク、CピラーのZエンブレムなど初代モデルをモチーフとした要素を確認することができました。

テールレンズについても、歴代フェアレディZのテイストを感じさせる意匠に仕上がっていました。このあたり、どれだけ量産バージョンになってもテイストが残っているのか、それともプロトタイプのお披露目の反応を見て改良を加えたのか、気になるところではないでしょうか。

とくにフロントマスクについてはナンバープレートの装着を考えると、プロトタイプのままというわけにはいかないはずで、なんらかの形状変更があると予想されるからです。

Nissan_Z_Proto
プロトタイプではV6ツインターボを積むと発表されている。MTも設定されるはずだ

それより価格が気になるというファンも多いことでしょう。

現行フェアレディZ(Z34)の日本での価格帯は、400万円~650万円といった幅になっています。国産車の価格はモデルチェンジごとに上がっていく印象もありますが、フェアレディZが本来持っていたフレンドリーなスポーツカーというキャラを考えると、せめて従来通りの価格帯は維持してほしいと思うところです。

むしろ値下げしてほしいと願うファンも少なくないはずです。

はたして、新型フェアレディZはどのような姿になり、どんなグレード構成になり、そして価格はいかほどになるのか…。8月17日の正式発表が楽しみに待ちましょう。

山本 晋也

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる