乃木坂46・賀喜遥香がアクセル全開!スバル「WRX STI」ってどんなクルマ?【新曲MV「ごめんねFingers crossed」】

■伝説の名エンジンを搭載した最後のモデル

6台ものスポーツカーが圧巻のストリートレースを披露することで話題を読んでいるのが、人気アイドルグループ「乃木坂46」のニューシングル「ごめんねFingers crossed」のMV(ミュージック・ビデオ)。

これまでに、齋藤飛鳥さんの日産「R35GT-R」遠藤さくらさんのFord「Mustang289 Convertible」与田祐希さんのDodge「Challenger 392 HEMI Mopar Limited-Edition」山下美月さんのTOYOTA「GRスープラ」を紹介しましたが、今回は賀喜遥香さんが運転するSUBARU「WRX STI」を紹介します。

賀喜遥香さんがドライブするスバル「WRX STI」は、30年もの間、数々のモータースポーツで大活躍した伝説のエンジン、2.0L 水平対向4気筒の「EJ20」を搭載した最後のモデルとして有名なクルマです。

1989年以来、WRC(世界ラリー選手権)やニュルブルクリンク24時間耐久レースなど、世界的に有名なレースの参戦マシンに搭載されたEJ20は、2019年度一杯で惜しまれつつも生産中止に。

同時に、WRX STIも国内販売が終了しましたが、今でも多くのファンを持つスバルを代表するスポーツモデルの1台です。

ここでは、そんな歴史ある名エンジンと、WRX STIについて紹介しましょう。

●WRCなど世界的レースで大活躍

MVに登場するWRX STIは、スバルが2019年まで販売していた4ドアのスポーツセダンモデルです。

乃木坂46新曲MVごめんねFingers crossedのスバルWRXSTI
2014年登場当時のスバル・WRX STI

元祖は、Cセグメントのコンパクトカー「インプレッサ」のスポーツバージョン、「インプレッサWRX STI」。

2010年のマイナーチェンジ時に標準モデルから独立した機種となり、カタログなどからインプレッサの名称が外れています(正式名称はインプレッサWRX STIのままでしたが)。

その後、2014年のフルモデルチェンジで登場し、正式名称もWRX STIとなったのが、今回紹介しているモデルになります。

ちなみに、インプレッサWRX STIは、やはり名機EJ20エンジンを搭載し、前述したWRCなどの世界的レースで大活躍したことで世界的にファンが多いモデルです。

乃木坂46新曲MVごめんねFingers crossedのスバルWRXSTI
スバル・インプレッサWRX STI(2009年モデル)

また、車名につけられたSTIは、スバルのレース活動やパーツ開発を手掛ける「スバル テクニカ インターナショナル」の略称。

「STI」のエンブレムやマークを内外装に施し、ラリーなどで活躍したワークスマシンと同じブルーの車体色に彩られたインプレッサWRX STIは、多くのスバルやレースファンの憬れでした。

●最高出力308psを発揮!

独立モデルとなったWRX STIの主な特徴は、まずフロントフェイス。

スバル車共通のデザイン意匠でもある「ヘキサゴングリル」や、シャープな形状の「ホークアイヘッドランプ」との組み合わせにより、アグレッシブで精悍な顔付きが印象的です。

また、リヤには、ディフューザー一体型バンパー、マフラーにはツインデュアルタイプのテールパイプも採用。ハイパフォーマンスモデルとしてのイメージを強調した装備が魅力です。

乃木坂46新曲MVごめんねFingers crossedのスバルWRXSTI
名機「EJ20」エンジン

名機EJ20にターボを組み合わせたパワートレインは、最高出力308ps/6400rpm・最大トルク43.0kgf-m/4400rpmを発揮。

トランスミッションは6速MTのみで、3つの走行特性から選択できる独自のドライブ・アシストシステム「SI-DRIVE」も採用します。

乃木坂46新曲MVごめんねFingers crossedのスバルWRXSTI
2014年に登場したスバル・WRX STI

また、モータースポーツから生まれた先進のセンターデフ構造を持つ独自の4輪駆動機構「マルチモードDCCD方式AWD」などの装備で、悪路も含めた様々な路面状況で優れたコーナリング特性を発揮します。

ちなみに、兄弟車には、こちらも現在は生産中止となっていますが「WRX S4」というモデルもありました。

乃木坂46新曲MVごめんねFingers crossedのスバルWRXSTI
スバル・WRX S4

エンジンには2.0L 水平対向ターボながらEJ20と異なる直噴システムを採用、高性能と燃費性能も向上させた「ハイパフォーマンスDIT」を搭載していました。

トランスミッションは、WRX STIが6速MTなのに対し、独自のCVT「スポーツリニアトロニック」を採用していました。

●EJ20ファイナル・エディションとは?

WRX STIは、前述の通り、名機EJ20を搭載した最後のモデルです。EJ20は、ワゴンタイプの初代「レガシィ」を皮切りに幅広い車種に採用されたほか、これも前述したように、スバルのモータースポーツ活動に大きく貢献してきました。

乃木坂46新曲MVごめんねFingers crossedのスバルWRXSTI
2008年にニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したWRX STI

たとえば、1990年から参戦したWRCでは1993年にEJ20を搭載したインプレッサWRXがスバル初の優勝を決めるなど、参戦を中止した2008年まで数々の栄冠に輝きます。

ほかにも、ドイツのニュルブルクリンク24時間レースでは、2011年以降に6度のクラス優勝を果たした原動力に。さらに、国内最高峰のスーパーGTなどで活躍したマシンにも搭載されるなどで、そのポテンシャルの高さを実証してきました。

ところが、環境性能の問題などで2019年に年度内の生産中止が発表され、30年以上に渡る歴史に幕を閉じます。

スバルでは、最後のEJ20搭載モデルとして、WRX STIの特別仕様「EJ20 Final Edition(ファイナル・エディション)」を555台限定で販売します。

乃木坂46新曲MVごめんねFingers crossedのスバルWRXSTI
スバル・WRX STI特別仕様車「EJ20ファイナル・エディション」(写真はプロトタイプ)

なぜ555台かというと、スバルのWRCワークスマシンに付けられていたナンバーで、ラリー競技での栄光を支えたEJ20エンジンやWRX STIにゆかりのある数字だからです。

ファイナル・エディションの主な特徴は、回転系パーツの重量公差・回転バランス公差を低減した「バランスドエンジン」を採用したこと。

高回転域まで一気に吹け上がる心地よいエンジンフィーリングをさらに磨き上げた仕様にしています。

乃木坂46新曲MVごめんねFingers crossedのスバルWRXSTI
WRX「EJ20ファイナルエディション」のリヤビュー(写真はプロトタイプ)

また、WRCで活躍したマシンを彷彿させるゴールド塗装のBBS19インチ鍛造アルミホイール、フロントグリルやリヤバンパーには、STIのコーポレートカラーであるチェリーレッドのアクセントを採用するなどの特別装備が施されました。

なお、このファイナル・エディションは、価格(税込)452万1000円〜485万1000円で販売されましたが、予約受付開始と共にたちまち完売になったそうです。

(文:平塚 直樹

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この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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