佐藤琢磨がインディ500初優勝。戦後初のクーペ「マツダR360クーペ」デビュー!【今日は何の日?5月28日】

■アップル社のiPadが全世界で発売開始

iPad Mini
iPad Mini(第5世代)

2010(平成22)年5月28日、アップル社のタブレット型端末の「iPad」が全世界で発売を開始しました。その後も、ユーザーニーズに応えて「iPad Air」「iPad Mini」「iPad Pro」と進化を続けています。筆者も機能を十分理解せず「iPad Mini」を愛用していますが、どこでも持ち歩けるので退屈や暇だと感じる時間がなくなったのが、最大のメリットですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2017年インディ500優勝
2017年インディ500優勝
佐藤琢磨選手
佐藤琢磨選手

2017(平成29)年5月28日、「インディ500(インディアナポリス500マイルレース)」で佐藤琢磨選手が悲願の優勝、日本人として歴史的な快挙を成し遂げました。インディ500は、「ル・マン24時間レース」と「モナコGP」とともに、世界三大自動車レースと称される最高峰のレースです。琢磨選手は2010年からインディカー・シリーズに参戦、あと一歩というレースを経験しながらも、ついに栄光を手にしました。さらに、2020年には2度目の優勝を飾り、「インディ500のレジェンド」の仲間入りを果たしました。

また、今から61年前の1960(昭和35)年のこの日、マツダ(当時は東洋工業)初の乗用車「R360クーペ」が発売されました。当時はちょうどモータリゼーションに火がついた頃。マツダ初の乗用車がR360クーペでした。

1960年発売のR360クーペ(サイド)
1960年発売のR360クーペ(サイド)
1960年発売のR360クーペ
1960年発売のR360クーペ

「R」はエンジンを後部に搭載するリアエンジン、「360」はエンジンの排気量356ccを表します。軽乗用車初の4ストローク空冷2気筒エンジン、トルクコンバータ付AT、4輪独立懸架のサスペンションなど先進技術を駆使して、優れた乗り心地と耐久性を実現しました。さらに、モノコックボディとマグネシウム合金を多用した軽量エンジンによって、車重は当時の乗用車の中でもっとも軽量の380kgを達成しました。

R360クーペのパワートレイン
R360クーペのパワートレイン

マツダの技術の粋を結集したR360クーペは、スポーティで洗練されたスタイルと約30万円という低価格で大ヒット。翌年の販売台数は2万3417台を記録し、軽乗用車シェアの64.8%に達しました。

マツダは、2020年に創立100年を迎え、R360クーペのツートーンカラーをモチーフにした「100周年特別記念車」を各車にラインナップしました。R360クーペは、マツダ初の乗用車というだけでなく、国内で戦後最初にクーペと名乗ったモデル、特別なクルマなのです。マツダのクーペに対する強いこだわりを感じますね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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