●アルミ多用のリトラクタブル・ハードトップ(RHT)は時速45km以下なら14秒で開閉可能
2021年4月2日、フェラーリ・ジャパンはプロダクション・プラグイン・ハイブリッド・スパイダーであるSF90スパイダーの日本市場導入を発表。その発表に先駆けてメディアに公開されました。
SF90スパイダーは、2020年11月にイタリア・マラネッロでオンラインによる発表が行われてから、わずか5カ月で日本初上陸を果たしています。
「SF90ストラダーレのオープンモデルであるSF90スパイダーはこれまでのスーパーカーの概念を根本的に書き換える存在であり、フェラーリが誇るテクノロジーの頂点を極めたパフォーマンスを求めると同時にルーフを開けて走る喜びを味わいたいオーナーにとって理想的なモデルである。そして、SF90スパイダーのパフォーマンスと楽しさはスポーツカーの中でもトップである」
とフェラーリ・ジャパン代表取締役社長のフェデリコ・パストレッリ氏は胸を張って話してくれました。
SF90スパイダーが採用しているリトラクタブル・ハードトップ(RHT)はアルミニウムを多用した構造のため、一般的なRHTよりも約40kgも軽量となっています。また、RHTは車内に騒音の侵入を防ぐだけでなく、雨風を遮断し素晴らしい静粛性と快適性を提供します。
非常に軽量・コンパクトなRHTは、わずか14秒で開閉可能。さらに時速45kmまでならば走行中でも開閉操作が可能となっています。
SF90スパイダーに搭載されているパワートレインは新しい燃焼室を採用した新設計の4L V型8気筒ツインターボエンジンにフロント2基、リア1基という合計3基のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムです。
新開発のV8エンジンは最高出力780psを発生。3つのモーターの合計出力は220psで合わせて1000psというハイパワーを発生します。駆動方式はSF90ストラダーレと同じAWDを搭載。フロントアクスルに搭載された2つのモーターがそれぞれ前輪を駆動させます。
さらにサイドスリップコントロールによってトルクを4輪に最適に分配し、0-100km/h加速はわずか2.5秒というハイパフォーマンスを発揮します。
プラグインハイブリッド車のSF90スパイダーには通常のマネッティーノに加えて、パワーユニットモードを選べる新しいeマネッティーノを搭載。最大25kmのEV走行が可能なeDriveをはじめ、スタンダードのHybrid、スポーティなperformance。そして1000psのパワーを解き放つQualifyの4つのモードを設定しています。
フルEVモードとなるeDriveでも時速130kmまで無音のまま加速可能です。さらにサーキット仕様としてハイダウンフォース製リアスポイラーやアルミニウム製ダンパー、チタン製スプリングとエグゾーストパイプなどの専用アップデートパーツを装着したアセット・フィオラノも用意されています。
フェラーリがF1で培ったハイブリッドテクノロジーを導入した新世代スーパーカー、SF90スパイダーの車両本体価格は5856万円からとなっています。
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