■モールス信号で有名なS・モールス没
4月2日は、「国際こどもの本の日」です。1805年のこの日に、デンマークの童話作家S・アンデルセンが誕生したことにちなみます。誰もが一度は読んだことがある「裸の王様」や「人魚姫」、「マッチ売りの少女」、「みにくいアヒルの子」など数えきれないほどの名作を残してますね。
また1872年のこの日、モールス信号を考案したS・モールスが亡くなりました。点(トン)と線(ツー)の2種類の符号を組み合わせて文字や記号を表現し、相手に通信します。昔の戦争映画などで、手動のスイッチのような発信機を叩いているシーンを見たことがある方もいるでしょう。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1970(昭和45)年4月2日、ダイハツの軽乗用車の「フェロー」がフルモデルチェンジして2代目「フェローMAX」が誕生しました。2代目でFRからFF駆動に変わり、MAXというサブネームがつきました。
初代フェローは、ダイハツ初の軽乗用車として1966年に発売されました。軽商用車で実績のあったダイハツが満を持して初めて軽乗用車市場に投入した自信のモデルでした。角型ボディに角型ヘッドランプが特徴で、FRレイアウトで2ストローク2気筒360ccエンジンを搭載。乗り心地の良さや運転のしやすさ、信頼性が評価されて順調に販売を伸ばしました。
そして、1970年にフルモデルチェンジして登場したのがフェローMAXです。ロングノーズにカムテールを組み合わせたダイナミックなスタイルに変貌、また車室内空間を確保するためFF駆動に変更されました。搭載エンジンの最高出力は33PSまでパワーアップされ、さらに当時の高性能競争に対応するため、同年7月には軽最強40PSを誇る高性能モデル「フェローMAX SS」がデビューしました。
スバル360とホンダN360の登場によって、1960年代後半~1970年前半にかけて軽乗用車市場は活況を呈し、各社が高性能化に取り組みました。しかし、その後排ガス規制が強化され、排ガス対応のためフェローMAXの最高出力は1972年に31PSへと低下してしまいました。そして、この頃を境に排ガス規制に対応できない2ストロークエンジンが消え去りました。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)