上野動物園が開園。マツダ2がワールド・カー・オブ・ザ・イヤー受賞!【今日は何の日?3月20日】

■1995年、地下鉄サリン事件が発生

1882(明治15)年3月20日、日本初の近代動物園「上野動物園」が開園しました。現在は、人気のジャイアントパンダの他500種あまりの動物が飼育されていますが、当時は水牛やサル、鷲などが人気だったそうです。

また1995(平成7)年の今日、朝8時頃東京の営団地下鉄計5本の満員電車内で、猛毒のサリンがまかれ、死者14人、負傷者5510人におよぶ大惨事が発生しました。オウム真理教の犯行で、サリンはナチスドイツが開発した猛毒ガスで、オウムの専門家が開発したものでした。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2008年3月20日、マツダの「Mazda2(デミオ)」が「2008ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー(WCOTY)」を受賞しました。WCOTYは、世界各国の自動車ジャーナリスト47名によって、スタイリングや走行性能、安全性、環境性能など約20の項目が審査され、最終的に投票で1車種が選ばれます。

2008年WCOTY受賞シーン
2008年WCOTY受賞シーン
2007年発売の3代目デミオ(Mazda2)
2007年発売の3代目デミオ(Mazda2)

受賞したMazda2は、国内ではデミオ(2019年にMazda2に統一)として販売され、その歴史は古く、初代デミオは1996年にデビューしました。シンプルでボクシーなスタイリングで、実用性と居住性を両立。ファミリー層を中心に絶大な支持を受け、発売後1年で生産台数10万台を達成し、当時経営危機に陥っていたマツダの救世主となりました。経営危機から脱出したマツダは、2001年に走る歓びを追求した新しいブランドメッセージ「Zoom-Zoom」を宣言しました。

2007年発売の3代目デミオ(Mazda2)
2007年発売の3代目デミオ(Mazda2)

WCOTYを受賞した3代目デミオは、その宣言をさらに進化させて2007年にデビューしました。それまでのボクシーなスタイリングから欧州市場を意識したスタイリッシュなハッチバックタイプへと変更し、ボディ重量を先代に対して100kg軽量化。また、燃費向上のために1.3Lのミラーサイクルエンジンを設定、足回りやブレーキも世界で通用するように強化しました。さらに2011年のマイナーチェンジでは、初めて「SKYACTIV-G」を搭載して大きな話題を呼び、人気を博しました。

1996年発売の初代デミオ
1996年発売の初代デミオ

当時からヴィッツやフィットなど熾烈な争いを繰り広げてたコンパクトカー市場ですが、3代目デミオは純粋にスタイリングと走り、燃費など実用性を追求した点が海外で評価されたのだと思います。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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