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■初登場から18年目に入った「スイフトスポーツ」
2003年6月に本格派スポーツモデルにもかかわらず、119万円(税別)という当時のコンパクトカー並みの価格で発売されたスズキ「スイフトスポーツ」。
初代モデルはモータースポーツベース車に近い1.5L直4DOHC VVTエンジン(115ps/14.6kgm)を搭載した3ドアFFハッチモデルでしたが、その後2005年のフルモデルチェンジで1.6L直4DOHC VVTエンジン(125ps/15.1kgm)を搭載した5ドアハッチバックモデル(2代目)へと移行。
さらに2011年11月には「The sporty flagship」をコンセプトに開発された3代目が登場。
高張力鋼板の積極採用でボディ剛性向上&軽量化を図るとともに、エンジン改良(可変吸気システム採用、吸気VVT制御の最適化、バルブリフト量拡大、冷却システム改良)により、NAの1.6Lで136ps/16.3kgmの高出力を達成。
トランスミッションについても5MTからクロスレシオ化した6MTへ、4ATからパドルシフト付きのCVTへとそれぞれ進化させています。
そして2017年9月のフルモデルチェンジで現行の4代目「スイフトスポーツ」がデビュー。
ダウンサイジングコンセプトにより、搭載エンジンの低速トルクを向上させた1.4L直4ターボ仕様(140ps/23.4kgm)に変更して出力向上を図るとともに、トランスミッションをCVTから多段化した6AT仕様に変更。MTについてもローレシオ化することで加速性能を向上させています。
現行モデルの車体サイズは全長3,890mm×全幅1,735mm×全高1,500mm、ホイールベースが2,450mm。
前後フェンダーを左右各20mm拡幅したことでスイスポ初の3ナンバーボディとなりましたが、エンジンの軽量化や内装部品、シートなどの最適化により、先代比で約70kgの軽量化を図っており、車重は6MT仕様が970kg、6AT仕様が990kgと、1tを切る軽量設計となっています。
サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リヤがトーションビーム式。装着タイヤは195/45R17 81W。車両価格はスズキ セーフティ サポート装着車が207万円からとなっています。
●欧州向け「スイフトスポーツ」はマイルド・ハイブリッド仕様
ちなみに、欧州では昨2020年4月に「スイフトスポーツ」のHVモデルが発売されています。
48Vリチウムイオンバッテリーを搭載した新開発「K14D型」1.4L直4ターボエンジン+ISG(Integrated Starter Generator)によるマイルド・ハイブリッド仕様で、129ps/23.9kgmを発生。
6速MTのみの設定で、低速域からの加速性能が向上しており、NEDC複合サイクルで約16%の燃費向上と約15%のCO2排出量削減を実現しています。
●5代目「スイスポ」は2023年初旬に登場?
一方、各種情報によると2022年7月のフルモデルチェンジを目標に、5代目となる次期「スイフト」の開発が進んでいるようです。
キープコンセプトでエクステリアデザインに大きな変化はないようですが、「HEARTECT(ハーテクト)」をさらに進化させた新開発プラットフォームをベースに、パワーユニットは大幅に改良が加えられた1.2L NAエンジンと1.2Lベースのマイルドハイブリッドが継続して搭載される模様。
「スイフトスポーツ」についても次期スイフト発売後の2023年初旬のデビューを目指しているようで、1.4L直4ターボエンジンの出力を更に向上させて搭載するとともに、6MT仕様も引き続き設定される見通し。
各社が今後の環境規制でスポーツモデルの電動化を進めるなか、スイスポについても欧州仕様で先行するISGを搭載したマイルド・ハイブリッドが採用されるのかが注目されます。
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