■一部改良を受けたT-Cross、T-Rocから提供されるオンラインサービス
2020年12月5日、フォルクスワーゲンはコンパクトSUVのT-CrossとクロスオーバーSUVのT-Rocの一部改良を実施しました。今回の一部改良は、日本初採用で常時コネクティッドの新世代インフォテイメントシステムが両モデルに搭載されたのがトピックス。
なお、今回の新世代インフォテイメントシステムの導入に合わせて、現在提供されているオンラインサービスの「Volkswagen Car-Net(カーネット)」から、新たなオンラインサービスである「We Connect(ウィーコネクト)」が同日から提供されます。
「We Connect」は、T-Cross、T-Roc以外へのモデルにも順次導入するとしています。新世代インフォテイメントシステムは、全てのインフォテイメントシステムにeSIM内蔵の通信モジュールが搭載され、フォルクスワーゲン車として日本で初めて常時コネクティッド(オンライン接続)を実現したヘッドユニット。
インフォテイメントシステムのラインアップは、8インチ液晶が搭載されたディスプレイオーディオ「Ready 2 Discover(レディートゥーディスカバー)、8インチ仕様の専用ナビゲーション・システム「Discover Media(ディスカバーメディア)」、9.2インチの大型モニターを搭載したナビゲーション・システム「Discover Pro(ディスカバープロ)」の3種類から構成されており、モデルに応じてインフォテイメントシステムが設定されます。
新世代インフォテイメントシステムと合わせて新たにサービス提供が可能となったオンラインサービスの「We Connect」では、現在のオンラインサービス「Volkswagen Car-Net」で使える渋滞情報などの各種ナビゲーション関連のオンライン情報に加えて、「We Connect」から新たに車両のドアやトランクの開錠、施錠をスマホの専用アプリ上で操作をできるドアロック&アンロック、車両が故障した際に、ロードサイドアシスタンスのコールセンターに位置情報などの車両情報を自動通知し、オペレーターと通話できるブレークダウン・コール、定期点検や警告灯情報を販売店に自動通知し、販売店への入庫のアレンジができるサービススケジューリングなどの機能も利用できるそう。
さらに、従来から提供されているナビ機能関連でもオンラインで地図更新が可能になり、今まで以上に充実したサービスを享受できます。今回、一部改良を受けたT-Crossでは、新たに最新世代のインフォテイメントシステムのカーナビゲーションシステムである「Discover Media」が標準装備されたほか、デジタルメータークラスターの「Active Info Display」も標準化されています。
ほかにも、エンブレムの意匠変更や有償オプションカラーである「マケナターコイズメタリック」が新設定されています。
また、導入特別仕様車であるT-Cross TSI 1st、T-Cross TSI 1st Plusの特別装備に、デジタルメータークラスターの「Active Info Display」が追加され、走行中でもさまざまな情報を少ない視線移動で確認できるようになっています。
CセグメントモデルであるT-Rocにも最新世代のインフォテイメントシステムである「Discover Media」のナビゲーションが「Style Design Package」以上のグレードに標準装備されたほか、エンブレムのデザインが変更されています。
価格は、T-Cross TSI 1stが301万9000円、T-Cross TSI 1st Plusが337万9000円、有償オプションカラーの「マケナターコイズメタリック」が3万3000円。
T-Roc TDI Style Design Packageは404万9000円、T-Roc TDI Sportは418万9000円、T-Roc TDI R-Lineが452万9000円となっています。T-Rocのオプション価格は、「レザーシートパッケージ(TDI Sport向け)」が22万円。
有償オプションカラーの「ターメリックイエローメタリック/ブラック」が3万3000円です。
(塚田勝弘)