KING of SUV「RS Q8」はじめ「RS6 Avant」「RS7 Sportback」、アウディが新型RSモデル3車種をSUPER GTの富士スピードウェイで公開したわけは?

■A6、A7シリーズに究極パフォーマンスのRSモデルを追加!

アウディジャパンは2020年11月28日、SUPER GT最終戦・富士を開催中の富士スピードウェイにおいて、新型RSモデルとなる3車種を発表しました。

アウディジャパン社長 フィリップ・ノアック氏
アウディジャパン社長 フィリップ・ノアック氏

アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長が自らプレゼンテーションを行い、クアトロ誕生から40周年、RSモデル登場から25周年という記念すべき年に販売される新型アウディRS6 Avant、アウディRS7 Sportback、アウディRS Q8の新型RSモデル3車種を紹介します。

アウディの掲げるテーマであるサスティナビリティ、デザイン、デジタル、パフォーマンスのうち、RSモデルはパフォーマンスを請け負います。今回の3車種もサーキット走行にも耐えるような強靭な肉体と600馬力の心臓を持っています。

Audi RS 6 Avant
Audi RS 6 Avant

Audi RS 6 AvantおよびAudi RS 7 Sportbackは、グロスブラックの3Dハニカム構造のシングルフレームグリルを採用。またクアトロ(フルタイム4WD)であることを想起させるフェンダーは、大きく張り出します。

Audi RS 7 Sportback
Audi RS 7 Sportback

このフェンダーをはじめ、フロントドア、ルーフ、テールゲートなどを除いて、ボディ外板の多くがRSモデル専用のデザインとなっています。

Audi RS 7 Sportback
Audi RS 7 Sportback
Audi RS 6 Avant
Audi RS 6 Avant

インテリアは、Audi RS 6 Avant、RS 7 Sportback共にバルコナレザーのSスポーツシートを採用。大型のアルミニウム製シフトパドルとマルチファンクションボタンが設置されたヒーター機能付3スポークステアリングホイールなどにより、スポーティさとプレミアム性を高めています。

Audi RS 7 Sportback
Audi RS 7 Sportback

両モデルに共通のパワーユニットは、最高出力441kW(600ps)、最大トルク800Nmを2050rpmから4500rpmまでの広い回転域で発生する4L V8ツインターボエンジンに、トランスミッションは8速ティプトロニックを組み合わせ、48Vマイルドハイブリッドやシリンダーオンデマンド(cod) を採用することで効率化を図っています。駆動方式はquattroフルタイム四輪駆動で、セルフロッキングディファレンシャルを搭載。リアスポーツディファレンシャルを標準装備しています。

Audi RS 6 Avant
Audi RS 6 Avant

サスペンションは、よりスポーティなチューニングを施したRSアダプティブエアサスペンションを標準採用。また、コイルスプリングとダンピングコントロールサスペンションにダイナミックライドコントロール(DRC)を組み合わせたRSスポーツサスペンションプラスがオプションで選択可能です。独自の油圧システムを組み込んだDRCがコーナリング時のロールや急加速、急減速時のピッチングを抑制することで、乗り心地を損なうことなくダイナミックなハンドリングを実現しています。さらに、状況に応じて後輪を最大5度、前輪と逆位相に操舵することで、低速走行時には取り回し性能を、高速走行時には同位相によってステアリングレスポンスを高める4輪操舵システム、オールホイールステアリング、RSモードを持つドライブセレクトを標準装備としています。

Audi RS 7 Sportback
Audi RS 7 Sportback

最新のデジタル技術も搭載。10.1インチと8.6インチの2つのタッチディスプレイを採用したMMIタッチレスポンスからなるインフォテイメントシステムを採用。Bang & Olufsen 3Dサウンドシステムを標準装備としています。またアダプティブドライブアシストやアウディプレセンスシティ、アウディサイドアシストなどの先進運転支援システムを備えています。

税込み価格はAudi RS 6 Avantが17,640,000円、Avant、RS 7 Sportbackが17,990,000円で、発売時期はともに2021年1月。両モデル共にヨーロッパでは好調な予約状況だということです。

●Q8シリーズ初のRSモデル、KING of SUV「アウディRS Q8」が登場

アウディジャパン社長 フィリップ・ノアック氏
アウディジャパン社長 フィリップ・ノアック氏とRS Q8

そしてもう一台の発表は、Q8シリーズに初のRSモデルとなるAudi RS Q8。

2019年に登場したQ8をベースにアウディのハイパフォーマンスモデルを手掛けるAudi Sport GmbHによってAudi RS Q8として開発されたモデル。

Audi RS Q8
Audi RS Q8

外観は、ハイグロスブラックのラジエターグリルやルーフエッジスポイラー、リヤスカート、楕円テールパイプ等、数々のRS専用パーツや、大径23インチアルミホイールによってより一層Q8のスタイリングの精悍さを際立てています。

Audi RS Q8
Audi RS Q8

サスペンションは、よりスポーティなチューニングを施したRSアダプティブエアサスペンションを標準採用。さらに、状況に応じて後輪を最大5度、前輪と逆位相に操舵することで低速走行時には取り回し性能を、高速走行時には同位相によってステアリングレスポンスを高める4輪操舵システム、オールホイールステアリング、RSモードを持つドライブセレクトを標準装備としています。

Audi RS Q8
Audi RS Q8

インテリアは、アルカンターラ/レザーのスポーツシートやオプションのレザーシートパッケージ、専用モードを備えたアウディバーチャルコックピットなどにより、さらにスポーティな雰囲気を演出しています。

Audi RS Q8
Audi RS Q8

パワーユニットは、最高出力441kW(600ps)、最大トルク800Nmを2050rpmから4500rpmまでの広い回転域で発生する4L V8ツインターボエンジンに、トランスミッションは8速ティプトロニックを組み合わせ、48Vマイルドハイブリッドシステムやシリンダーオンデマンド(cod) を採用することで効率化を図っています。駆動方式はquattroフルタイム四輪駆動で、セルフロッキングディファレンシャルを搭載しています。

Audi RS Q8
Audi RS Q8

最新のデジタル技術やセーフティ技術も搭載。10.1インチと8.6インチの2つのタッチディスプレイを採用したMMIタッチレスポンスからなるインフォテイメントシステムを採用。オーディオにはBang & Olufsen 3Dサウンドシステムを標準装備。またアダプティブクルーズコントロールやアダプティブドライブアシスト/エマージェンシーアシストやアウディプレセンスリヤ、アウディサイドアシストなど、数々の先進運転支援システムを備えています。

Audi RS Q8の税込み価格は18,690,000円で、発売時期は2021年2月となります。ヨーロッパでは予想以上に好調な予約状況だということです。

Audi Team Hitotsuyamaのメンバー
Audi Team Hitotsuyamaのメンバー

新型車の発表が行われたのち、SUPER GTシリーズをAudi R8 LMSで戦うAudi Team Hitotsuyamaの一ツ山亮次代表、川端伸太朗選手、近藤翼選手が登壇。フィリップ・ノアック社長がスーパーGT第6戦鈴鹿でのチーム4年ぶりの優勝を讃えました。

2020シーズンはAudi Team Hitotsuyamaを含め2チームからの参戦となるアウディ。だからこそSUPER GTの会場での新型車の発表には大きな意味と親和性の高さがあると言えます。

(写真:松永 和浩・編集部/文:松永 和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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