700psを誇る「ポルシェ パナメーラターボS E-ハイブリッド」などの予約受注を開始【新車】

■高電圧バッテリーの採用でモーターのみの航続距離も延ばす

ポルシェ パナメーラ
「Panamera Turbo S E-Hybrid Executive」のエクステリア

100%EVのタイカンをリリースするなど、電動化を推進しているポルシェは、ハイブリッドの品揃えも充実しています。

2020年10月20日、514kW(700PS)・870Nmを誇る最上級モデル新型「パナメーラターボS E-ハイブリッド」、さらに新型「パナメーラ4 E-ハイブリッド」の予約受注を開始しました。

エクステリアは「パナメーラターボS E-ハイブリッド」向けにフロントマスクが新しくなり、「デュアルC形ターボ フロントライトモジュール」と、大型のサイドエアインテークが特徴。

改良されたリヤライトバーは、フォルムを適合したラゲッジコンパートメント上をシームレスにつなぎます。さらに、オプションとして、「ダイナミック “カミング/リービングホーム”」アニメーションを備えた「エクスクルーシブデザイン ティンテッドテールライトモジュール」、3種類の新しい20/21インチ ホイール、2色の新しいボディカラーである「チェリー メタリック」「トリュフブラウン メタリック」が設定されています。

ポルシェ パナメーラ
「Panamera Turbo S E-Hybrid Executive」のインパネ

パワフルなパナメーラターボS E-ハイブリッドは、420kW(571PS)を誇る4.0L V8ツインターボエンジンと100kW(136PS)のモーターを組み合わせ。17.9kWhの新しいバッテリーと最適化されたドライビングモードによって、電動駆動による航続距離は、WLTP準拠による計測で最大30%延長されたそう。

高電圧バッテリーの総容量は14.1kWhから17.9kWhに増加し、ドライビングモードがより効率的なエネルギー利用に適合。パナメーラターボS E-ハイブリッドは、WLTP EAER Cityモードで最大50km(NEDC:最大59km)のEV航続距離を備え、パナメーラ4E-ハイブリッドは、WLTP EAER Cityモードで最大56km(NEDC:最大64km)をバッテリーのみで走行が可能です。

ポルシェプラグインハイブリッドモデルは、標準の家庭用コンセントまたは電源ソケットを介して自宅で充電可能で、標準装備のポルシェモバイルチャージャーを使用すると、モデルに応じて7.2kWの充電容量が得られます。

ポルシェ パナメーラ
「Panamera 4 E-Hybrid Sport Turismo」「Panamera 4S E-Hybrid」「Panamera Turbo S E-Hybrid Executive」の3台

ポルシェは、412kW(560PS)のシステム出力を発生する「パナメーラ4S E-ハイブリッド」も含めて、3モデルのパナメーラ・プラグインハイブリッドモデルをラインナップすることで、「E-パフォーマンス戦略」を拡張しています。

100kW(136PS)の出力と400Nmのトルクを発生するエレクトリックシステムは、8速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)と統合されていて、各エンジンとの組み合わせで卓越した走りをもたらすそう。

420kW(571PS)(先代:404kW/550PS)の4リッターV8ツインターボエンジンを搭載した「パナメーラターボS E-ハイブリッド」は、標準装備の「スポーツクロノパッケージ」を使用すると、0-100km/h加速タイムは先代を0.2秒上回る3.2秒をマークし、最高速度は先代を5 km/h上回る315km/hに到達。「パナメーラ4E-ハイブリッド」は、静止状態からわずか4.4秒(-0.2秒)で100km/hまで加速し、280km/h(+2km/h)で最高速度に達します。

ポルシェ パナメーラ
「Panamera 4S」のインパネ

インテリアでは、高いディスプレイ解像度を備えた「ポルシェ コミュニケーション マネジメント(PCM)」に、改良されたオンラインボイスコントロールの「ボイスパイロット」や「Apple CarPlay」「ポルシェコネクト」などのコネクティビティが用意されています。

今回、予約受注が開始された2モデルも含めて、すべての新型パナメーラでは、シャーシ、コントロールシステムがスポーツ性と快適性の両立にスポットが当てられているそう。モデルによっては、完全に新しいコントロールプログラムを装備。

ポルシェ パナメーラ
「Panamera 4 E-Hybrid Sport Turismo」のエクステリア

「パナメーラターボS E-ハイブリッド」には、「ポルシェ トルクベクトリングプラス(PTV Plus)」を含む「ポルシェ ダイナミックシャシーコントロールスポーツ(PDCC Sport)」電子制御ロール安定化システム、「パワーステアリングプラス」を含むリヤアクスルステアリング、「ポルシェ セラミックコンポジットブレーキ(PCCB)」システムなど、すべてのシャシーおよびコントロールシステムが標準装備されます。

ポルシェ パナメーラ
「Panamera Turbo S E-Hybrid Executive」のサイドビュー

なお、日本仕様では、レーンキーピングアシスト、コンフォートアクセス、アダプティブクルーズコントロール、レーンチェンジアシスト、サラウンドビューを含むパークアシストといった他のマーケットではオプションとなる装備が標準で用意されています。

新型パナメーラの価格は、「パナメーラ4 E-ハイブリッド」が1528万円、「パナメーラ4 E-ハイブリッドスポーツツーリスモ」が1575万円、「パナメーラターボS E-ハイブリッド」が2973万円です。トランスミッションは8速PDKで、ハンドル位置は右のみです。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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