■詳細地図で全国の市街地を100%カバーする「全国市街地図」を搭載
コロナ禍で新車販売が落ち込んでいる中、新車装着カーナビ、市販カーナビ共に苦戦が続いているようです。新車、カー用品市場だけではないものの、一時的な落ち込みは織り込む必要がありそうです。
一方で、コロナ禍によりクルマ移動のニーズも増えていて、新車装着カーナビ、市販カーナビ共に回復する余地はありそうです。
パナソニック オートモーティブ社は、2020年秋モデルを発表しました。ここでは、同年10月上旬に発売されるSDカーナビステーション「ストラーダ」スタンダードモデルの4機種をご紹介します。スタンダードモデルは、ドライブ支援やナビ・AV機能が充実したコストパフォーマンスの高い7V型AV一体型カーナビです。
ナビ機能では、建物の形や道幅が緻密に描写された詳細地図で全国の市街地を100%カバーした「全国市街地図」を新たに搭載。また、ストラーダが注力している安全・安心運転サポート機能の強化も盛り込まれています。
今回、新たにドライバーにシフトレバーがリバースに入ったことを音声で通知する「リバースお知らせ機能」や、後退時に進んでいる方向を矢印で示す「バック方向表示機能」が搭載されています。これらにより、後退時の操作ミスの未然防止をサポート。
なお、同機能には別売のドライブレコーダー「CA-DR03TD」、またはリヤビューカメラ「CY-RC100KD」が必要になります。
●高速道路などでの逆走検知も引き続き搭載
従来と同様に、サービスエリア/パーキングエリアから出発する際に音声と画面表示で注意喚起し、逆走すると検知して直ちに音声と画面表示で警告する機能も用意。サービスエリア/パーキングエリア入口部など、逆走の起こりやすい箇所に対応しています。
さらに、ストラーダ専用の前後2カメラドライブレコーダー連携で、後続車のあおり運転をカーナビ画面で確認できるなど、安全・安心が得られるドライブ支援がより充実しています。
ほかにも、「VICS WIDE」対応の渋滞回避機能や、BLUETOOTHオーディオ、8倍速CD録音など、ドライブを快適にする多彩な機能が用意されています。
「VICS WIDE」対応の渋滞回避機能は、「VICS WIDE」の情報をもとに渋滞を回避する「スイテルート案内」機能によるもので、刻々と変わる道路状況に合わせて自動で最適なルートを再探索して案内。所要時間と距離の増減がひと目で分かる新旧ルートの比較機能も搭載され、希望のルートを選択できるのがポイントです。
また、スマホの音楽をワイヤレスでカーナビに接続して楽しめるBLUETOOTHオーディオやDVD、CD、SDメモリーカード、USBメモリーなど様々なメディアに対応。
操作性では、有料道路、道幅、渋滞回避などの優先度を設定できる「ルートチューン」や、地図のアイコンの選択や文字サイズを設定できる「マップチューン」をはじめ、ガイダンスや渋滞情報表示、オーディオ機能を細かく設定することができます。
「ダイレクトレスポンス」の搭載もトピックスです。右にナビ操作系、左にオーディオ操作系が配置されたお馴染みのユーザーインターフェイスにより直感的な操作ができます。指の動きに瞬時に反応し、スマホのようなスムーズな操作性により、ストレスなくスクロールが可能。
そのほか、スマホ・アプリで目的地検索やAV機能を操作が可能。「NaviCon」で最新のスポット情報をスマホで検索し、情報をカーナビに転送して、ルート探索ができます。また、AVリモコンとして使用できる「CarAV remote」や手軽にストラーダの使い方を調べられる「ナビヘルプ」など、便利なアプリにも対応します。
また、WEBダウンロード無料全地図更新に対応し、「全国市街地図」を含む全地図データを2023年12月15日(予定)までに1回、無料で更新できます(CN-RA07D/WDのみ)。
価格はいずれもオープンですが、市場想定価格(税込)は「CN-RA07WD」と「CN-RA07D」は9万円前後、「CN-RE07WD」と「CN-RE07D」は8万円前後です。
(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、パナソニック オートモーティブ)