■2台前を走るクルマを検知する「前方衝突予測警報」などを搭載
三菱自動車は日産デイズと同様に、2020年8月20日、軽ハイトワゴンの三菱eKクロス、eKワゴンを一部改良したと発表しました。
今回の一部改良は、デイズと同じく先進安全装備のアップデート・拡充がメインメニューになっています。予防安全技術「e-Assist」に4つの機能が追加され、夜間の検知性能アップによるアクティブセーフティの向上が図られています。
1つ目は「標識検知機能」で、車両進入禁止標識や最高速度標識、一時停止標識を検知し、警報ブザー(車両進入禁止標識のみ)とインフォメーションの画面表示でドライバーに注意を促し、標識の見逃しを予防する機能。
■「衝突被害軽減ブレーキシステム」の夜間時の検知性能が向上
2つ目は「前方衝突予測警報」。2台前を走る車両をミリ波レーダーで監視し、急減速など自車(ドライバー)からは見えにくい前方の状況変化を検知し、減速が必要と車両が判断すると警報ブザーとインフォメーションの画面表示でドライバーに注意を促し、ブレーキの踏み遅れによる追突事故の回避をアシストする機能です。
3つ目の「先行車発進通知」は、信号待ちなどで停車中に、先行車が発進しても自車が停止し続けた際に、警報ブザーとインフォメーションの画面表示で、ドライバーに先行車の発進を促す機能。
4つ目の「ふらつき警報」は、ドライバーのハンドル操作により注意力が低下していると判断すると、警報ブザーとインフォメーションの画面でドライバーに休憩を促す機能で、安心、安全面の強化が図られています。
また、先述したように、ミリ波レーダーの追加により、「衝突被害軽減ブレーキシステム」の夜間時の検知性能向上が図られています。さらに、運転席SRSニーエアバッグや、リヤシートベルトのプリテンショナー機構および非着用ウォーニング着座センサーの追加設定によるパッシブセーフティのさらなる向上など安全装備の充実化が盛り込まれています。
加えて、高速道路同一車線運転支援技術「マイパイロット」の機能向上と、ヒルディセントコントロールの採用により急な下り坂を通過する際のドライバーの負担軽減も実現。
ほかにも、ヘッドライトのスイッチからOFFポジションが廃止され、ヘッドライトのつけ忘れを防止することで、安全性向上に寄与。使い勝手では、センターパネルに充電用USBポートが新たに配置され、利便性が向上しています。
ボディカラーに新色も用意されています。
eKクロスに「サファイアブルーメタリック」「サファイアブルーメタリック/スターリングシルバーメタリック(有料色:6万500円)が新たに設定れ、モノトーンが6色、2トーンが5通りのカラーバリエーションになっています。
価格帯は、eKクロスが146万3000円〜182万500円。eKワゴンが132万5500円〜154万円です。
(塚田勝弘)