三菱自動車がeKワゴン/eKスペース向けの「ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト」を発売

■ペダル踏み間違いによる物損事故などを防ぐ

各自動車メーカーは、既存車向けで後付けの装置のペダル踏み間違い抑制装置を発売しています。

三菱自動車は「ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト」を全国の系列販売会社を通じて9月1日から販売開始すると発表しました。メーカー希望小売価格は、7万1500円(税込み)です。

三菱自動車 ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト
三菱自動車がeKワゴン、eKスペース向けのペダル踏み間違い時加速抑制アシストを発売

今回、発売される後付けの「ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト」は、「踏み間違い衝突防止アシスト」が未装着のeKワゴン、eKスペース向けの予防安全装置。加速を抑制して被害低減を目的とした機能であり、自動ブレーキなどの自動で停止する機能ではなく、必ずドライバーがブレーキペダルを踏み車両を停止する必要があります。

●前後2カ所、計4カ所に超音波ソナーを装着

同装置は、車両前後バンパーに装着する超音波センサー(計4つ。ブラック)により、前方または後方約3m以内の壁やガラスなど障害物を検知すると、車内に装着する表示機にランプ点灯とブザーで知らせるものです。

三菱自動車 ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト
前後2カ所ずつ計4カ所に超音波ソナーを装着する

ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを強く踏み込んだ場合には、表示機へのアラート表示とブザー音で注意喚起するとともに加速を抑制。障害物を検知している状態で、アクセルを強く踏んだ場合、約5秒間加速が抑制されます。そしてエンジン出力抑制の約5秒後に緩く加速します。

ただし、運転状況や車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態によってはシステムが正しく作動しないことがあります。

三菱自動車 ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト
車内に表示機を設置する

後退時には、壁やガラスなど障害物を検知していない時でもアクセルペダルを踏み過ぎていると判断した場合、アラート表示とブザー音で注意喚起し、加速を抑制。ペダルの踏み間違いにより、建造物などに突っ込んでしまう事故などを抑制できる可能性があります。

対象となるのは、eKワゴン(B11W型)が2013(平成25)年6月~2019(平成31)年3月、eKスペース(B11A型)が2014(平成26)年2月~2020(令和2)年2月になります。

満65歳以上の方が、「ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト」を購入した場合、サポカー補助金4万円が販売事業者に交付されます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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