目次
■「人」が創ったR32スカイラインGT-R
●BNR32、実は別プランの設計もあった!?
R32スカイラインGT-Rの開発ではご意見番としてテストに関わっていた、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが、「日産901運動」の中から生み出されたBNR32開発メンバーに突っ込みインタビューを行った【Back to the BNR32】。
プロローグ編では清水さんのBNR32に対する想い、Vol.1では伊藤修令さんへのインタビュー、Vol.2では田口浩さんの貴重なお話、Vol.3では渡邉衡三さんが酔った勢いで喋っちゃったハナシを紹介しました。
今回Vol.4では、日産901運動メンバーの日産自動車 シャシー設計の菅裕保さんと吉川正敏さん、タイヤを共同開発、BNR32と係わられていたブリヂストンの吉野充朗さんへのインタビューです。
では早速、動画へGO!
●ニュルブルクリンクでのテストはBNR32が最初だった!
菅裕保さんは運動性能系のシャシー設計をされていました。
当時、7thスカイラインの評判が良くなく、開発のやり方、開発する人間をなんとかせないかん!ということで生まれた、日産901運動。ニュルブルクリンクでの過酷テストを行うようになったのも、R32が初めてだったそうです。
日産901運動で大きなファクターだったのは、人。人が目標を決め、自分たちのビジョンをどうやって実現するか、そこにポイントがあった…と語っていただきました。
●マルチリンクサスペンション開発では眠れない日々…
吉川正敏さんは、シャシー設計部でサスペンションの先行開発をされていました。そう、あのフロントのマルチリンクサスペンション開発に貢献されました。
が、その開発中は意見がまとまらず、永遠と無駄な日が続く…という苦しい日々だったとか。が、出来上がったそのマルチリンクサスペンション、最終的にはR32スカイライン、P10プリメーラ、Z32フェアレディZに採用されるという偉業を成し遂げました。
そんな話の中…BNR32用サスペンションは、最初は別プランの形式も検討されていた!と。
●BNR32との合同開発で生まれたポテンザRE71
最後は、ブリヂストンの吉野充朗さんからお話を伺います。
日産自動車との合同開発から、ニュルブルクリンクやアウトバーン、日産ヒミツの開発現場テストへも同行されていました。
BNR32、当時はビックリな純正採用初の50タイヤ、225/50-16サイズのポテンザRE71を開発。まさに高性能タイヤのハシリ! そのテストにも清水和夫さんは関係されていたそうです。
(清水 和夫/映像協力:日産自動車/取材協力:P901 OB会/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)
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