■2020モデルのGRスープラRZが387psにパワーアップして登場!
●オマエいい女になったな~…って感覚、分かる?
販売開始から1年チョイしか経っていないGRスープラのトップモデル、直6の3Lターボエンジンを搭載するRZが早くもパワーアップされました。それも大幅に!
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なんと、2020モデルでは340psが387psへと47psもパワーアップです! 最高出力を発生するエンジン回転は5000rpmから5800rpmへと高回転化。上が回るエンジンになったということです。
ど~せコンピュータをちょっと弄ってターボのブーストを上げただけなんじゃないの?と、クルマに詳しい人は思うでしょうが、そんな小手先の変更ではなかったようです。
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しかも、エンジンフードを開けると、左右に斜めの補強バーが! コレ、兄弟車のBMW Z4には最初から装着されていたヤツです。GRスープラ開発責任者の多田さん曰く、「今回のパワーアップを機に、上級者が好むハンドリングに方向転換をした」という2020モデルの新GRスープラは、車検証上の型式こそ変わりませんが、初期型の通称90(キュウマル)スープラに対し、91(キュウイチ)スープラへの進化。
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今回は、その走りの進化を一般路〜ワインディングでワタシ、大井貴之がインプレッションしました。
富士スピードウェイをスタートして一般公道に出ると、ちょっと乗り心地が硬くなりました。特にリヤから硬さが伝わって来ます。多分、市街地を走るなら初期型90の方が快適です。しかし、ワインディングに入りコーナリングを味わうと、91は多田チーフエンジニアが言う「上級者好み」を実感します。
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といっても、決して運転が難しくなったということではなく、コーナリングが楽しくなったというのが正しい表現です。
映像のインプレッションでは、電動パワーステアリングの味付けも電子制御LSDのセッティングも変わっていそうだとイマイチ歯切れの悪いコメントをしていますが、試乗後のインタビューでどちらも大当たりだったことが分かりました。
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90スープラは100km/h以下では超高級ラグジュアリースポーツ。しかし、高いスピードレンジでコーナーを攻めるクルマではありませんでした。それが91スープラとなると、ちょっぴり乗り心地が硬くなっているものの、しなやかさは今まで以上! スポーツカーとして大幅なクオリティアップを感じるクルマに仕上がっていました。
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そうそう、大幅にパワーアップされたエンジン、これがまた気持ちいい仕上がり! 一般公道に出る前にちょっと…大分…思い切り!アクセルを踏ませていただきましたが、高回転域の伸びはもちろん、踏み初めから既に心地良い! どのくらい気持ちいいのかは映像で!
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という2020仕様のGRスープラ。今回手が入ったのは直列6気筒の3Lターボエンジンを搭載するRZのみ。次はもちろんSZとSZ-R、4気筒モデルもやってくれることでしょう。みんなで多田さんの活躍に期待しましょう!!
(文:大井 貴之/画像:前田 惠介/動画:クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.)
【SPECIFICATIONS】
車名:2020 GRスープラ RZ
ボディサイズ(mm):全長4380×全幅1865×全高1290
ホイールベース:2470mm
トレッド 前/後:1595/1590mm
車両重量:1530kg
エンジン:直列6気筒 直噴 ツインスクロールターボ
エンジン排気量:2997cc
最高出力(kw[ps]/rpm):285[387]/5800
最大トルク(Nm[kgm]/rpm):500[51.0]/1800~5000
タイヤサイズ:255/35ZR19/275/35ZR19
車両本体価格(税込):7,313,000円
【関連リンク】
クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.
https://www.youtube.com/channel/UChshnsP0z2NQyY4y-3bqXcg