■2006年に発表された「ローゼマイヤー」を起源とした4ドアスポーツに
アウディの近未来コンセプトを予想する2台のCGを入手しました。
協力を得たのはCGアーティストのJordan Gendler氏です。起源としたのは「TT」と「ローゼマイヤー」だといいます。
ローゼマイヤーは2000年6月に発表されたコンセプトカーで、8.0リットルW16型エンジンを搭載。最高出力1000psを誇るパワートレインに、アグレッシブなフロントマスク、極端なクーペルーフを持つ異端児的モデルです。
車名は、1930年代に活躍したドイツのレーシングドライバー、ベルント・ローゼマイヤー氏から取られています。
今回制作されたCGは、5ドアのレイアウトと、前衛的なエクステリアデザインを備えたグランドツアラーとなっています。極端に寝かされたリアウィンドウにより、後部座席はタイトになりそうではありますが、薄くワイドなテールライトやホイールデザインはローゼマイヤーから継承されていることがわかります。
Gendler氏は、パワートレインに関して言及していませんが、ツインエキゾーストパイプを装備していることから、内燃エンジンがフードの下に置かれている可能性を示唆しています。
フロントエンドには、ライトアップされた4リングスとバンパーと下に取り付けされた4つの丸いLEDヘッドライトを採用、ローゼマイヤーとは差別化されているようです。またフロントバンパーからサイド、リアなどボディ下部にはカーボンファイバーを採用していることも特徴的といえます。
さらに、GTコンセプトのレースカーバージョンも制作されました。こちらは、巨大なリアウィングとディフューザーを完備、トラックに焦点を当てた派生モデルであり、除雪機としても兼用できそうなフロントスプリッターを装備しています。
側面を見るとリアドアを削除、フロントフェンダーにはブレーキを冷却するためのエアインテークを持ち、リアと異なるデザインのホイールが装着されています。
近未来GTコンセプトと、スパルタンなレースバージョンという、全く異なる方向性を示す2台ですが、いつ公開されてもおかしくない完成されたCGと言えそうです。
(APOLLO)