新型レクサス「IS」はフルモデルチェンジ規模の「ビッグマイナーチェンジ」だった

■マイナーチェンジながら全てのアウターパネルを刷新!

8月下旬に事前予約受付が始まる見込みの新型レクサス「IS」。

今回公開された新型の外観は、現行モデルのイメージを残しながらもアグレッシブさを増しており、なかでもリヤ廻りの変化が大きく、ボディ側面の張り出し感が強くなっているのが特徴と言えます。

新型レクサス「IS」のリヤビュー

兄貴分の「GS」が今夏に生産を完了するため、コンパクトFRセダンである「IS」がそのポジションを埋めるべく、ビッグマイナーチェンジでやや大型化しており、ホイールベースは2,800mmで変わらないものの、全長と全幅がそれぞれ30mm拡大され、全高についても5mm増えたことにより、車両サイズは全長4,710mm×全幅1,840mm×全高1,435mmとなっています。

では早速、新型の外観を現行モデルと比較してみましょう。

新型レクサス「IS」(上)と現行モデル(下)のエクステリア比較

まずフロントビューではヘッドランプの薄型化に加え、DRL(デイタイムランニングランプ)がバンパーからランプ内に移されており、スピンドルグリルがより拡幅されて凄みを増したことで、全体的にSUV版のレクサス「UX」に通じるものを感じさせます。

レクサスUXのエクステリア

また新型ではショルダー部が張り出したことで現行モデルよりもワイド感が強調されています。

リヤビューでは、リヤコンビランプの薄型&左右一本化に加え、ラゲージドア上面の後端部がピンと張った造形により新しさを感じさせ、ディフューザー形状もスポーティなものになっています。

新型レクサス「IS」(上)と現行モデル(下)のサイドビュー比較

サイドビューではフェンダーからリヤクオーターパネルにかけて走るレリーフ位置が低くなったことで安定感が増して見えると共に、リヤドアのホイールアーチへ向かうレリーフ凹凸がより強くなっており、サイドウインドウガラス後端の「くの字」の角度も「GS」を思わせる処理となっています。

レクサスGSのサイドビュー

一方、インテリアは10.3インチのワイドディスプレイ採用や、両サイドのベンチレーター意匠が丸型になるなどの変更はあるものの、ステアリングホイールやセンターコンソールなどの意匠に目立った変更はなく、レイアウト自体も変わっていない印象を受けます。

新型レクサス「IS」(上)と現行モデル(下)のインテリア比較

以上のように、今回の新型レクサス「IS」はバンパーやランプ類は勿論、ボディ外板が全て変更されており、ビッグマイナーチェンジながらも、さながらフルモデルチェンジに匹敵する変更規模となっていることが判ります。

また新型では走りの洗練に加え、進化した「Lexus Safety System +」を含む先進安全技術の採用により、緊急時操舵支援などの機能追加や車線認識性能の向上も果たしています。

ちなみに新型「IS」は、昨今の情勢から変動が予想されるものの、今秋の発売が見込まれており、まもなく現行モデルがオーダーストップとなるようです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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Lexus IS
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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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