トヨタ新型ハリアーのエクステリア・インテリア・走り・装備・安全装備を総チェック【2020年5月27日更新】

■【2020年5月22日更新】新型ハリアーの走りは、上質な乗り味、高い静粛性が特徴

「TNGA(GA-K)」プラットフォームを使う新型ハリアーの走りは、どんなテイストになるのでしょうか。「TNGA」の採用により、ボディ剛性の向上など、走りの質感も大きく向上しているはず。さらに、吸遮音材、制振材の効果的な配置や高遮音ガラスの採用などにより、徹底した振動・遮音対策が施され、静粛性もより高めたとしています。

トヨタ ハリアー
新型ハリアーの走りは、より上質に、しなやかになっているのかが注目

パワートレーンは、RAV4と同じ2.0Lガソリン(FF/ダイナミックトルクコントロール4WD)、2.5Lハイブリッド(FF/E-Four)を用意。トランスミッションは、2.0LガソリンがDirect Shift-CVT、2.5Lハイブリッドは電気式無段変速機の組み合わせ。

具体的には、直噴の2.0L直列4気筒ガソリンは、最新のダイナミックフォースエンジン+CVTの組み合わせになり、CVTには発進ギヤが追加され、ダイレクト感ある走り・力強い加速を引き出すとしています。2.0Lエンジン車の車両重量は1620kg(FF)、1680kg(4WD)と明らかにされていますので、RAV4の1500kg~1630kgよりも重く、動力性能はどうかも気になります。

トヨタ ハリアー
新型ハリアーのエクステリア

2.0Lガソリンのダイナミックトルクコントロール4WDは前輪と後輪を電子制御するオンデマンド式の4WD。走行状態に応じて「100:0」~「50:50」の間でトルク配分されます。RAV4のダイナミックトルクベクタリングAWDは、設定されませんが、都市型SUVとして必要十分な4WD性能が与えられているはず。

ハイブリッドは、2.5Lダイナミックフォースエンジンとハイブリッドトランスアクスルの組み合わせで、アクセル操作に応じてレスポンスよく反応するのはRAV4と同じであるはず。なお、ハイブリッドの車両重量は、FFが1710kg、4WDが1770kgと公表されていて、RAV4の1620kg~1670kg(FF)、1690kg(4WD)と比べると、こちらもボディサイズが大きい分、大人1人から2人分くらい重くなっています。

トヨタ ハリアー
ハリアーのサイドビュー。明らかにされているタイヤサイズは225/55R19

ハイブリッドに組み合わされる4WDは、お馴染みのE-Fourで、前輪はエンジンとモーターが担い、後輪はリヤモーターが駆動。走行状態や路面などに応じて高減速比と前後トルク配分「100:0」~「20:80」へと高め、滑りやすい路面などでも後ろから少し押してあげるような加速で脱出性、発進加速性、安定性を高める4WD。

また、3代目(先代)で少し硬く感じられた乗り心地の改善も図られているようです。極低速域でもスムーズなストロークが確保されたショックアブソーバーが採用されています。静粛性、乗り心地の改善は、新型ハリアーの走りでの注目点といえそうです。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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