「外出自粛明け」に行きたい! ソロキャンなどで車中泊が快適なコンパクトカー&軽自動車5選

■シートがフラットになれば小型車でも車中泊は快適

緊急事態宣言の延長で長引く外出自粛。今年の春こそキャンプや釣りなどのアウトドアにデビューし、車中泊も楽しみたいと思っていた方にはとても残念ですが、今から自粛明けのプランを自宅で練るのもひとつの手。

まずは、車中泊に適したクルマ選びで想像を膨らませてみるのも、ストレス発散などになっていいかもしれません。

特に、ここでは比較的リーズナブルで最近人気のソロキャンなどにもおすすめのコンパクトカーや軽自動車の中で、快適な車中泊ができるモデルをピックアップしてみます。

車中泊
コンパクトカーのシエンタにもシートがフラットになる仕様なら車中泊も快適(写真はGLAMPER meets TRD”アクティブキット装着車)

●シートを倒した時に段差があると寝心地が悪い

車中泊を快適にするための第一条件は、シートができるだけフラットになることです。シートを倒した時に段差があると、寝心地が悪くなり、快適な睡眠が取れないからです。

ミニバンには、例えばトヨタのノアやヴォクシーなどには、通常の3列シートではなく2列シート仕様が用意されていて、それらなら後席を倒すとフラットになり車中泊も快適です。

でも、ミニバンを購入するのは予算的に厳しかったり、1~2人の少人数での旅なのでミニバンは大きすぎるといった場合は、コンパクトカーや軽自動車にもシートがフラットになるモデルは存在します。

特に、最近流行りの1人キャンプであるソロキャンや、お父さんと子供の2人でキャンプを楽しむ場合、高齢者のご夫婦などで2人程度が寝られれば十分といったケースでは、コンパクトカーや軽自動車を選ぶという選択肢は十分ありなのです。

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ソロキャンなど少人数の車中泊なら、コンパクトカーや軽自動車も選択肢としては十分だ

●トヨタ・シエンタ ファンベース

シエンタはボディサイズこそコンパクトですが、広い室内空間が魅力の小型ミニバンです。

シエンタには3列シートの6人乗り/7人乗り仕様もありますが、車中泊を考えた場合には2列シート5人乗りの「FUNBASE(ファンベース)」がおすすめです。

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トヨタ・シエンタ ファンベース

ファンベースは、2018年のマイナーチェンジ時に追加された仕様で、アウトドアでの使用をかなり意識した装備を持つのが特徴です。

注目は、2列目シートを前に倒すと、最大荷室長2065mmという大容量ラゲージを実現していること。26インチのマウンテンバイク2台が積載できるほどの広い荷室スペースは、フラットになるため、大人2人が余裕で車中泊をすることが可能です。

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2列目シートを倒せば、フラットな空間が出現

また、ラゲージスペース下にも大容量の収納ボックスを設定することで、濡れた衣服や汚れ物などの収納が可能。

デッキサイドには、9個のユーテリティホールが用意されていて、オプションのフックやシステムバーと組み合わせることで、キャンプ用品など様々なアイテムや荷物の固定なども可能です。

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ラゲッジ下には濡れた荷物などを積載できるスペースも確保

シエンタ ファンベースの価格(税込)は、ガソリン車が180万9500円~239万4700円、ハイブリッド車が222万7500円~248万1600円です。

●日産・NV200バネット マルチベッドワゴン

「NV200バネット」は小型商用車のイメージが強いのですが、2列シートを装備した5人乗り乗用ワゴンもあります。

「NV200バネット マルチベッドワゴン」は、それをベースに、日産の傘下でカスタマイズパーツなどを製作販売するオーテックジャパンが販売する車中泊仕様のコンプリートカーです。

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日産・NV200バネット マルチベッドワゴン

2列目シートを畳んで専用のベッドボードを置けば、大人2人が余裕で寝られるフラットなベッドに早変わり。ベッド下は収納スペースになっていて、キャンプ道具などを積むことができます。
また、後部ベッドは左右に跳ね上げることもでき、大きな荷物の積載も可能です。

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ベッドボードをセットするだけで、車中泊仕様に早変わり

フロアパネルは、撥水性に優れるロンリューム張りで、汚れても簡単に拭き取れる仕様となっています。加えて、オプションには室内で食事などができる専用テーブル(走行時の装着は不可)も用意されるなど、アウトドアでの使い勝手を向上させる様々な装備が採用されています。

ボディカラーには、アウトドアから街中まで幅広くマッチする2種類のパステル調2トーンカラー車も設定。価格(税込)は、262万4600円〜271万4800円です。

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ベッドボードを跳ね上げれば広い積載スペースになる

●ホンダ・フリード+

5ナンバーサイズのコンパクトミニバン「フリード」にも5人乗り2列シート仕様の「フリード+(プラス)」があります。

スタンダードのフリードは、6人乗り/7人乗りの3列シート仕様なので、車中泊にはフリード+の方が適しているといえるでしょう。

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ホンダ・フリード+のハイブリッド車

一番の特徴は、ダブルフォールダウン・シートの採用です。シートクッションを引き上げて前方に移動させて背もたれを倒す独自の機構により、フルフラット化を実現。

軽量・高強度のユーティリティボードを使ってシートアレンジをすれば、セミダブルサイズのマットレスが敷けるフラットスペースとなり、快適な車中泊を可能とします。
また、フラットスペースの下は床下収納スペースになっており、キャンプ用品などの荷物を積載することができます。

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2列シートを採用するフリード+のインテリア

ちなみに、フリードとフリード+には、クロスオーバースタイルの外観デザインが特徴の「CROSSTAR(クロスター)」というグレードもあります。

専用のフロントグリルや前後バンパー、LEDフォグライト、ルーフレール、アルミホイールなどを装備。

インテリアでは、専用プライウッド調パネルや汚れの目立ちにくいデジタル柄のコンビシートなども装備し、全体的にアウトドアでの遊び心を強調したデザインや使い勝手を向上させた装備となっています。

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フリード+ クロススター(ハイブリッド車)

フリード+の価格(税込)は、ガソリン車が218万2400円〜241万8900円(クロスター240万2400円〜263万8900円)、ハイブリッド車が258万3900円〜282万400円(クロスター280万3900円〜304万400円)。FF車(2WD)と4WD車が選べます。

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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