目次
・初代ジムニー(LJ10型)
初代ジムニー(LJ10型)は1970(昭和45)年3月3日に発表、翌4月10日に発売されました。
登場時は、当時のスズキキャリイ用空冷2気筒・2サイクルの360ccエンジンを載せた幌型オープン…つまり見かけ上はトラックとなる商用車としてスタートしました。
その頃の軽自動車規格はいまよりも3つ前のものですから、長さ3m・幅1.3mほどでした。その後バリエーション追加、1976(昭和51)年の新550cc軽規格改定などとともに排気量、サイズとも拡大していきました。
【スペック】スズキジムニー(LJ10型・4MT・1970年)
●全長×全幅×全高:2995×1295×1670mm ●ホイールベース:1930mm ●タイヤサイズ:6.00-16-6PRLT ●最低地上高:235mm ●車両重量:600kg ●エンジン:FB型(2サイクル空冷直列2気筒) ●最高出力:25ps/6000rpm ●最大トルク:3.4kgm/5000rpm ●車両本体価格(当時・東京価格):48万2000円
・2代目ジムニー(SJ30型)
初代から11年のインターバルで、2代目(SJ30)に初モデルチェンジ。1981(昭和56)年4月27日発表・翌5月1日の発売開始です。
初代の生産中にも軽規格改定で排気量やサイズアップをしていましたが、排気量はともかく、ボディサイズはバンパーの長さ調整による簡易的な対応でした。
このチェンジでボディをイチから組みなおし、室内長さ・幅とも拡大しましたから、このときこそが本当の新軽規格対応だったわけです。
この2代目も1990(平成2)年の新軽規格と向き合いますが、ボディはやはりバンパー延長にとどまりました。
【スペック】スズキジムニー FK ハーフメタルドア(SK30型・4MT・1981年)
●全長×全幅×全高:3195×1395×1690mm ●ホイールベース:2030mm ●タイヤサイズ:6.00-16-4PR ●最低地上高:240mm ●車両重量:705kg ●エンジン:LJ50型(2サイクル空冷直列3気筒) ●最高出力:28ps/4500rpm ●最大トルク:5.4kgm/2500rpm ●車両本体価格(当時・東京価格):98万5000円
・3代目ジムニー(JB23W型)
サイクルは11年どころかさらに長い、17年ぶりのモデルチェンジで3代目(JB23)にバトンタッチ。発表・発売は1998(平成10)年10月7日。
このときは10月発売を約束とする、軽自動車製造全メーカーの1998年新軽自動車規格一斉対応の中での登場でした。
これはおそらく軽自動車史、いや、日本のクルマ史上、最初で最後のことでしょう。
スズキの場合、当時主力の「アルト」「ワゴンR」そして提案型「Kei」との連合軍のうちの1台として発表されたので、発表時の印象が薄いのは仕方ないところです。
【スペック】スズキジムニーXC(JB23W型・4AT・1998年)
●全長×全幅×全高:3395×1475×1715mm ●ホイールベース:2250mm ●タイヤサイズ:175/80R16 ●最低地上高:200mm ●車両重量:990kg ●エンジン:K6A型(水冷直列3気筒・インタークーラーターボ付) ●最高出力:64ps/6500rpm ●最大トルク:10.5kgm/3500rpm ●車両本体価格(当時・東京価格・消費税抜き):141万6000円
・最新現行型4代目ジムニー(JB64W型)
そして2018年7月5日、みなさんおなじみですね、現行4代目(JB64)に至ります。3代目JB23からほぼきっかり20年ぶりという年数は、いまのところ歴代最長。
そして軽モデルと普通車モデルが同時発表された、歴代初のジムニーでもあります。1998年時の軽規格はいまも継続していますから、排気量もボディサイズも不変。
安全装備は20年造られた3代目から一挙に現代的になり、自動ブレーキをはじめとする運転支援デバイス、カーテンエアバッグ、フロントシートサイドエアバッグなどが搭載されています。
【スペック】スズキジムニーXC(JB64W型・4AT・2018年)
●全長×全幅×全高:3395×1475×1725mm ●ホイールベース:2250mm ●タイヤサイズ:175/80R16 ●最低地上高:205mm ●車両重量:1040kg ●エンジン:R06A型(水冷直列3気筒・インタークーラーターボ付) ●最高出力:64ps/6000rpm ●最大トルク:9.8kgm/3500rpm ●車両本体価格(消費税抜き):170万5000円
次回、初代ジムニーLJ/SJを詳しく紹介していきます。
(山口 尚志)