流通している中古車をより詳しく見てみると、2019年〜2020年式。そして走行距離500km以下といういわゆる「おろしたて中古車」が約400台も流通しています。にもかかわらず平均価格が値落ちしているというのですから、ユーザーの買い控えがハッキリと表れています。
グレード構成は2Lガソリン車のプレミアム2WD車が約765台と最も多く、次いでエントリーグレードの2.0エレガンス2WD車が約562台とこの2グレードで中古車の半数近くを占めています。一方、ハイブリッドもプレミアムアドバンスパッケージが約144台。2017年のマイナーチェンジで登場したターボ車はプレミアムの約53台となっています。
コロナウィルスの影響がどれくらい続くのかわかりませんが、ユーザーの購入意欲が向上しなければ、需要と供給によって価格が形成される中古車はハリアーに限らず値落ち、最悪は暴落とも言える値動きとなる可能性があります。今後の中古車相場の動きを厳しくチェックしていく必要があります。
(文:萩原文博・写真:トヨタ自動車)