■安定傾向から一転してわずか2カ月で平均価格で10万円以上の値落ち
2020年4月13日、国産SUVの中でも抜群のブランド力を誇る人気モデル、トヨタハリアーが約6年半振りにフルモデルチェンジを行いました。
新型ハリアーはクルマの骨格となるプラットフォームにTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用し、ボディの高剛性化・低重心化を実現。ワイド&ローの外観デザインは流麗なクーペフォルムを採用しました。搭載されているパワートレインは先代に設定されていたターボエンジンは廃止され、高熱効率の2.5L直4ダイナミックフォースエンジン+モーターのハイブリッド。そして2L直4ダイナミックフォースエンジンの2種類。駆動方式は全車に2WD(FF)と4WDが用意されています。
フルモデルチェンジを行うと、活発に動くのが中古車相場。そこで、早速旧型となったハリアーの中古車事情を調べてみました。現在、旧型ハリアーの中古車の流通台数は約2790台。2020年1月の時点では約2900台あったので、緩やかな減少傾向となっています。
流通している中古車の走行距離は3カ月前の時点が約2万9000kmで、今月もほぼ同じ約2万9000kmと横這いで推移しています。そして注目は平均価格の推移です。3カ月前の2020年1月の時点では約273万円でした。その後2月の中旬までは横這いで推移していたのですが、コロナウィルスの感染が拡大した3月上旬から値落ち傾向となり現在は約260万円まで値落ちしています。
通常、3月は1年を通じて中古車が最も売れる大需要期。ハリアーほどの人気車ならば、最低でも横這いで値上がりしていても不思議ではないのですが、わずか2カ月で13万円の値落ちを記録しています。
1年前の2019年5月時点の平均価格が約275.9万円でしたから、多少の上げ下げはあったものの2020年1月までわずか2万円の値落ちで収まっていたのにも関わらず、3月から4月にかけて13万円の値落ちはハリアーとしては暴落とも言える値落ちとなっています。