■ダイナミックな意匠、大開口スライドドア装備がウリ
トヨタ自動車が東京モーターショー2017でワールドプレミアしたコンセプトカー「Tj CRUISER」(ティ・ジェイ・クルーザー)が再び話題になっています。同車はその独特なデザインから、ショーでの公開後に世界中から注目を集めました。
車名の「Tj CRUISER」は、アクティブに使い倒せるTOOL-BOXの「T」と、様々な場所に出かける楽しさを意味するJoyの「j」に、同社がこれまで使用してきた「CRUISER」を加えたもので、スクエアなキャビンや力強い大型ラジエータグリル、大径ホイールなどが目を引きます。
同社の発表によるとTNGAプラットフォームを採用しており、2.0Lエンジン+ハイブリッドの組合せで駆動方式はFF&4WDを設定。ボンネットやルーフ、フェンダーには無造作に物を置いても傷や汚れが付きにくいケアフリー素材(強化塗装)を採用。
車体サイズは全長:4,300mm 全幅:1,775mm 全高:1,620mm ホイールベース:2,750mmで、一見大柄に見えますが、実際には同社のC-HRよりも全長(-60mm)、全幅(-20mm)ともにコンパクトで、その一方、ホイールベース(+110mm)は長く、全高(+70mm)が高くなっています。
車両サイドには大きな荷物の出し入れや、家族の乗り降りに便利な大開口スライドドアを採用。車内は助手席側をフルフラットにすることができ、バックドアの開口スペースを広く取ることで、ロングサーフボードや自転車など、約3メートルもの大きな荷物を楽に積み込むことが可能。
ちなみにコンセプトモデルでは乗車定員が4名となっていますが、ライバル車を考慮すると市販時は3列7人乗りモデルの設定も有りそう。
2017年秋の発表から2年以上が経過している「Tj CRUISER」ですが、トヨタは昨年10月、ベトナムモーターショー2019にも同車を出展。
発売時期については、今年のゴールデンウィーク明けとする説から、年内、もしくは来年以降、さらには発売見送りとする説まで様々な情報が飛び交っており、少なくとも6月中旬の発売が噂されている新型「ハリアー」や、今夏の発売が予想されている新型「ランドクルーザー」と被らない時期を考えていると思われます。
その一方、トヨタは本年5月の国内4系列販売店における全車種併売化や、2025年を目処に車種数の半減を予定しており、新車種の導入については慎重にならざるを得ない状況。
とは言え、海外からも注目度が高く、ラジエータグリルやバンパー、ヘッドランプ廻りのリファインを経て市販が期待される「Tj CRUISER」は、大開口スライドドアを持つユニーク且つ利便性の高いSUVだけに、発売されれば人気モデルになりそう。車両価格は250~400万円程度と予想されており、今後の動きが注目されます。
(Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)
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