TCRJ公式テストに現れた、日本未発売のこのマシンの正体は?【SUPER FORMULA合同テスト】

●TCRJ初登場となったCUP RAcing、略して「クプラ」

スーパーフォーミュラ合同テストが行われた富士スピードウェイで24日、昨年からスーパーフォーミュラとの併催でスタートしたTCRジャパンシリーズ、通称TCRJの公式テストが行われました。この日は13台のマシン・ドライバーがエントリーし、来る2020シーズン開幕に向けて精力的に周回を重ねていきました。

CUPRA TCR_002
日本未発売マシン、クプラのTCRマシン

今回の公式テストで一際目を引いたのは、日本では見たことのないスタイリッシュな5ドアマシン「CUPRA TCR」でした。

日本未発売のこのクプラ、一体どんなマシンなのでしょう?という疑問を解決するため、こちらを導入したバースレーシングプロジェクト【BRP】の方にお話を伺いました。

CUPRA TCR_003
公式テストにエントリーしたクプラTCR

── まず、一体なぜ日本未発売のこちらのマシンを導入したのでしょう?

「このクルマは日本では売ってないんですけど、ヨーロッパでは非常にメジャーなクルマで、レオンという車名なんですね。メーカーはセアトで、そのセアトの高級ブランドがクプラと言うんです。トヨタでいうレクサスみたいな感じですね。なので本当はクプラレオンTCRというのが正式名称になるんだと思います。

CUPRA TCR_004
兄弟車のフォルクスワーゲンゴルフGTI TCRとクプラTCR

実はTCRカーの中では元々このクプラが一番欲しい車だったんです。ヨーロッパでかっこいいなぁと見ていてずっと欲しいと思っていたんですけど、(車種に対する)ノウハウが全くなかったのと日本に販売店はもとより協力体制も一切なかったので、まずはじめにアウディジャパンがサポートしてくれるアウディRS3 LMS TCR(以下アウディ)を導入させてもらって、続いてゴルフGTI TCR(以下ゴルフ)も導入。それで中身がゴルフとアウディで全く一緒だったので、これなら(クプラも)いけるかなと(注:セアトはフォルクスワーゲン傘下のスペインの自動車メーカー)。
その2台を3年間運用したことで、クプラを導入してトラブルが出ても対応できるなという自信と、運用実績を元に本国から独自にパーツを供給してもらえる体制が作れたので、今回の導入に踏み切ることができました。クプラのパーツは日本では買えないんですけど、今回のようなコロナ騒ぎがなければヨーロッパからいつでも直接パーツを空輸してもらえる体制を整えました。」

CUPRA TCR_010
クプラTCR

── 今日実際に乗ってみていかがでしたか?

「びっくりするぐらい3車ともキャラクターがぜんぜん違うんですよ。フォルクスワーゲングループTCRカーのなかで生まれた年で言うとクプラが長男、ゴルフが次男、アウディが3男なんですね。で、クプラが一番コンパクトな感じです。その他は取り立てて操作が特殊だとかということは一切ないです。
ホイールベースもサイズもすべてゴルフと一緒で上に乗ってるボディが違うので、それがキャラクターの違いになっているのかもしれないですね。空力であったりとかそういったものがキャラクターの違いに出ているのかなぁという気がします。」

CUPRA TCR_005
クプラTCRのリヤ

「メカニックとしてもこれまで散々やってきて扱いは慣れているのですが、ただちょっと新しいなと思う部分はあります。基本は同じなんですけど、ちょっとずつ細かい部分が違うんですよ。
味付けが違って、それがすごくキャラクターの違いにつながっているんだと思います。

CUPRA TCR_006
富士スピードウェイを走るクプラTCR

あ、これはこうなるんだなっていうのはあって、まぁ実際良い車ですね。」

── 他の車と比べてどんなところが良いなと思いますか?

「一番はスタイリッシュなところだと思います。それが一番で、基本構造は3車同じなのでパワーがあるだとかよく曲がるだのっていうのはないですね。

CUPRA TCR_007
クプラTCR

構造的に言うと、ゴルフとアウディの良いとこ取りしてますね。特にリヤセクションの作り方。」

── 長男なのにですか?

「ハッチバックとセダン、そのなんというか中間的な、例えばルーフも後端が下がって空力的にもよさそうだなと思うんですよね。なので良い車だなというのが率直な感想です。」

CUPRA TCR_011
クプラTCR

── WTCRでも走ってますよね

「そうなんです。ヨーロッパでも発売開始が1番早いのもあって販売台数も多いはずなので、向こうではよく見るクルマです。日本ではメジャーになることはないと思うんですけど、こうしてTCRにも賑やかしとして参戦するのもいいかなと思っています。」

── 新しい車なので注目度もありますしね。ところで今回はマシンにドライバーネームが貼ってありませんが?

「それがまだドライバーが決まってないんですよ。今回はドライバーが決まったらすぐ乗れる状態にしておこうということで、とにかくテストだけ行いました。」

CUPRA TCR_008
クプラTCR

「珍しさも手伝って今日もだいぶ目立っていたようで、コースサイドから写真いっぱい撮ってもらえてました。ドライバーさん絶賛大募集中ですので、ご興味のある方がいらっしゃれば気軽にお問い合わせください!」

CUPRA TCR_009
クプラTCR

そのスタイリッシュな外観ともの珍しさで、注目度の非常に高い1台になりそうなクプラ。ぜひこのマシンに乗って、大勢の観客を沸かせるレースTCRJに参戦してみてはいかがでしょうか?

(H@ty)

【関連リンク】

Birth Racing Project【BRP】
https://www.brp.gr.com/

『モータースポーツ』の最新記事
チャンピオンのナンバーワンポーズを決める選手とレースクイーン
GT300チャンプ獲得のリアライズ 日産自動車大学校 GT-R。その時ピットは?【SUPER GT 2020 最終戦 富士】
2位入賞で2020チャンプとなったパルクフェルメで喜び合うリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rのドライバー
GT300のPole to WINの埼玉トヨペットGB GR Supra GTと2位で自力チャンプ獲得のリアライズ 日産自動車大学校 GT-R【SUPER GT 2020 最終戦 富士】
ROOKIE Racing GR YARIS
GRヤリス無双! もてぎ戦・ST-2クラス圧勝!【ピレリスーパー耐久シリーズ2020】
この記事もよく読まれています

あなたにおすすめの記事