モデルチェンジが目前に迫ったトヨタ・ハリアー。人気SUV・RAV4との差別化は?

■4代目はボディが大型化するも小回り性に配慮

1997年に登場したSUVブームの火付け役、トヨタのクロスオーバーSUV「ハリアー」。

現行の3代目(2013/11〜)が7年目に入り、現在も2,000台前後の販売台数を維持していますが、新型「RAV4」人気で販売が押され気味になっていることもあり、巷ではフルモデルチェンジを前にした様々な情報が囁かれるようになりました。

トヨタ「ハリアー」(現行モデル)

各種情報によると、新型「ハリアー」ではボディサイズの拡大(全長+15mm、全幅+20mm)に併せてホイールベースを延長(+30mm)する一方、前後オーバーハングを切り詰めて最小回転半径を縮小。これにより取り回し性を向上すると共に、前後トレッド拡大(+50mm)により走行安定性向上を図っているようです。

また新型ではRAV4のTNGA GA-Kプラットフォームを共有しており、オフロード志向のRAV4に対して、格上となる「ハリアー」では都会派感覚のオンロードコンセプトを進化させるなど、両車の性格を明確化するそう。

人気のSUV 新型トヨタ「RAV4」

気になるエクステリアデザインについては現行ハリアーの精悍なイメージを踏襲しつつ、プロポーションに先進性を盛り込んだ意匠が採用される模様。

トヨタ「ハリアー」(現行モデル)のエクステリア

一方、パワーユニットはキャリーオーバーされる2.0LのNA仕様(ターボ設定無し)と2.5Lのハイブリッドで、新型では双方に4WDとFFを設定。これまでハイブリッド仕様には無かったFFモデルが追加され、販売増が予想されます。

トヨタ「ハリアー」(現行モデル)のインテリア

車両価格は安全性能の強化などに伴うコストアップで数十万円アップとなる見込みで、ゴールデンウィーク明けに先行予約が開始される模様。

6月中旬の発売が予想される新型「ハリアー」に期待が高まります。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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