2代目にスイッチした新型CLA。後席の居住性を向上させ、万能感のある走りも手に入れた秀作【メルセデス・ベンツCLAクーペ試乗記】

■ボディサイズを拡大した2代目CLA

現行Aクラスから新たにFF系プラットフォームの「MFA2」を採用しているメルセデス・ベンツ。CLAクーペ/CLAシューティングブレークも2019年に新型にスイッチし、CLAは10月から、CLAシューティングブレークは12月からデリバリーが開始されています。

メルセデス・ベンツ CLAクーペ
新型メルセデス・ベンツCLAクーペの走り

CLA/CLAシューティングブレークは、決してニッチなモデルではなく、初代はグローバル販売台数が約75万台、日本では約4万台を売り上げたヒットモデルです。初代は後ろ下がりのルーフラインなどもあり、身長171cmの筆者でも後席だと開放感とは無縁で、低くて狭い場所に潜り込んだような窮屈さがありました。

メルセデス・ベンツ CLAクーペ
CLAクーペのサイドビュー

2代目となる新型は、全長4695×全幅1830×全高1430mm、ホイールベースは2730mm。先代は全長4670×全幅1780×全高1430mm、ホイールベースは2700mm。全長が25mm長くなり、全幅は50mmワイドに、ホイールベースは30mm伸びています。

さらに、トレッドはフロントが+50mm、リヤが45mmワイドになり、クーペらしい伸びやかさに加えて、ワイド&ローのスタイリングが目を惹きます。サイズアップは駐車や取り回しの面で不利になりますが、これくらいなら道路の狭い住宅街などでもそれほど持て余さず使えるはず。

メルセデス・ベンツ CLAクーペ
新型CLAクーペのリヤビュー

■広くなった後席は快適性が向上

メルセデス・ベンツ CLA
CLAクーペの後席

ホイールベースをのぞくと、いまやCクラスをも凌ぐサイズを得たことで、懸案だった後席の快適性は向上。身長171cmの筆者が運転姿勢を決めた後ろには、膝前にこぶし1つ半、頭上に手の平2枚ほどの余裕が残っています。前席座面下に足が入るため、姿勢の自由度もある程度確保されています。

メルセデス・ベンツ CLA
CLAクーペのインパネ

4ドアクーペモデルらしく、後席の頭上空間はそこそこで、低い場所に潜り込むような感覚は、大きくは変わりませんが、よほどの長身の方出ない限り、大人4人が無理なく座れるキャビンになったのは朗報でしょう。

メルセデス・ベンツ CLAクーペ
CLAクーペの外観

試乗したのは、534万円のプライスタグを付ける「CLA 250 4MATIC」。「レーダーセーフティパッケージ(25万円)」「ナビゲーションパッケージ(18万7000円)」「AMGライン(26万円)」「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ(20万8000円)」「アドバンスドパッケージ(20万8000円)」「パノラミックススライディングルーフ(16万6000円)」などのオプションにより、車両本体総額は661万9000円。

メルセデス・ベンツ CLAクーペ
CLA 250 4MATICは、2.0Lの直列4気筒ターボを搭載

2.0Lの直列4気筒ターボエンジンは、224PS/5500rpm、350Nm/1800〜4000rpmというスペックで、車両重量は1610kg。急なアップダウンが続く山道で乗ってもパワーの伸び、実用域のトルクに不足はなく、変速マナーとダイレクト感を備えた秀逸な7速DSGとの組み合わせにより、動力性能で不満はまったく抱かせません。

メルセデス・ベンツ CLA
CLAクーペの走り

トレッドの拡大により、コーナリング時の安定感も高まっていて、メルセデス・ベンツらしい素直な回頭性、路面を捉えて放さないロードフォールディング性の高さが印象的。4WDの4MATICは、「100:0」-「50:50」の前後トルク配分となる可変トルク式で、少し飛ばしても極端なアンダーステア、オーバーステアに見舞われることなく、コーナーをクリアしていきます。

しかも、Aクラス以上にしなやかに感じる乗り心地の良さも美点で、静粛性の高さも加えると、走りの面では、トータル性能の高さが際立っているように思えます。

メルセデス・ベンツ CLA
CLAクーペのラゲッジ。後席は「40:20:40」の分割可倒式

ほかにも、対話式インフォテインメントシステムである「MBUX」や460Lという、外観から想像するよりも広い荷室を備えるなど、ディンクスのみならずファミリーでも使えそうな1台に仕上がっています。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、メルセデス・ベンツ日本)

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