遠隔操作で復旧を急げ! アウトオブキッザニアのKDDIブースで5G高速回線を体験【東京モーターショー2019】

■無人ショベルカーを遠隔操作して災害現場の瓦礫を撤去せよ

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立ち入り禁止のテープが張りめぐらされた災害現場が子どもたちの仕事場。

携帯電話などに使われる通信回線は今後さらに高速化し、いよいよ来春、日本でも高速・大容量を誇る5Gの通信サービスが正式にスタートします。現在利用されている4G回線と比べると、なんと20倍もの通信速度を実現! これがクルマや社会の自動化を大きく推し進める原動力になるといわれています。KDDIのブースでは、5G回線を使った遠隔操作で災害復旧に取り組む未来の仕事をいち早く体験することができます。

●5G高速回線が災害現場を救う。遠隔操作で復旧を急げ!

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真剣なまなざしで災害復旧の仕事に向かう子どもたち。

遠隔操作というと、ラジコンカーなどの楽しい遊びを思い浮かべがちですが、KDDIのブースで体験するのはシビアな災害復旧の仕事です。テレビで大災害のニュースを目にする機会が増えたせいか、災害復旧班のビブスを着て先輩の説明を聞く子どもたちの顔にも緊迫感がみなぎっています。

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倒木や瓦礫が散乱する災害現場では、遠隔操作の無人ショベルカーが活躍します。

災害復旧に遠隔操作を使うメリットは、なんといっても安全性が高いこと。現在では二次災害のおそれがあって人が現場に近づけない場合、復旧作業が遅れてしまうこともありますが、遠隔操作で無人ショベルカーを動かせれば、そんなときでも復旧作業が進められるのです。

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モニターに送られてくる映像を頼りに懸命に復旧に取り組みます。
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操作パネルには5本のレバーがあり、ブームやアームの操作、車両の旋回ができます。

子どもたちはそれぞれの席に座り、無人ショベルカーを遠隔操作して、遠く離れた災害現場の瓦礫撤去に挑戦します。災害現場の様子を目で直接確認することはできないので、モニターだけが頼りの難しい作業。最初はなかなかうまくできませんが、くじけず熱心に練習し、無事たくさんの瓦礫を撤去できました。

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このショベルカーには、一般的なバケットではなく、瓦礫をつかむアタッチメントが付いています。

残念なことに大災害は、いまや対岸の火事ではなく、誰にとっても身近なリスクとなりつつあります。遠隔操作で災害復旧をする仕事は、今のところまだ未来の仕事ですが、一日も早く現実になってほしいと願わずにはいられません。もちろんその一方、この仕事に就く子どもたちが活躍する日がけっして来ないよう願うのも、みんなの本当の気持ちなのですが。

【開催概要】
期間:2019年10月24日(木)~11月4日(月・祝)
場所:「第46回 東京モーターショー2019」青海展示場
対象:小学1年生~6年生(要予約)
※ご予約・詳細は下記「東京モーターショー2019」の専用ページよりご確認ください。
https://www.tokyo-motorshow.com/event1/out_of_kidzania/

(写真:高橋克也 文:村上菜つみ)

この記事の著者

村上菜つみ 近影

村上菜つみ

福岡出身・東京在住のモデル&モータージャーナリスト。ツーリング雑誌での編集経験を経て独立し、二輪・四輪問わず幅広い分野で執筆中。「月刊モトチャンプ」連載中の「ぶらり二輪散歩」で使用したバイクのインプレッションを毎月6日(モトチャンプ発売日)に公開する他、乗り物関連の展示を紹介する「村上菜つみのミュージアム探訪」をシリーズ連載しています。
愛車はホンダ・モビリオスパイク&ホンダ・VTRです。
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