■無人ショベルカーを遠隔操作して災害現場の瓦礫を撤去せよ
携帯電話などに使われる通信回線は今後さらに高速化し、いよいよ来春、日本でも高速・大容量を誇る5Gの通信サービスが正式にスタートします。現在利用されている4G回線と比べると、なんと20倍もの通信速度を実現! これがクルマや社会の自動化を大きく推し進める原動力になるといわれています。KDDIのブースでは、5G回線を使った遠隔操作で災害復旧に取り組む未来の仕事をいち早く体験することができます。
●5G高速回線が災害現場を救う。遠隔操作で復旧を急げ!
遠隔操作というと、ラジコンカーなどの楽しい遊びを思い浮かべがちですが、KDDIのブースで体験するのはシビアな災害復旧の仕事です。テレビで大災害のニュースを目にする機会が増えたせいか、災害復旧班のビブスを着て先輩の説明を聞く子どもたちの顔にも緊迫感がみなぎっています。
災害復旧に遠隔操作を使うメリットは、なんといっても安全性が高いこと。現在では二次災害のおそれがあって人が現場に近づけない場合、復旧作業が遅れてしまうこともありますが、遠隔操作で無人ショベルカーを動かせれば、そんなときでも復旧作業が進められるのです。
子どもたちはそれぞれの席に座り、無人ショベルカーを遠隔操作して、遠く離れた災害現場の瓦礫撤去に挑戦します。災害現場の様子を目で直接確認することはできないので、モニターだけが頼りの難しい作業。最初はなかなかうまくできませんが、くじけず熱心に練習し、無事たくさんの瓦礫を撤去できました。
残念なことに大災害は、いまや対岸の火事ではなく、誰にとっても身近なリスクとなりつつあります。遠隔操作で災害復旧をする仕事は、今のところまだ未来の仕事ですが、一日も早く現実になってほしいと願わずにはいられません。もちろんその一方、この仕事に就く子どもたちが活躍する日がけっして来ないよう願うのも、みんなの本当の気持ちなのですが。
【開催概要】
期間:2019年10月24日(木)~11月4日(月・祝)
場所:「第46回 東京モーターショー2019」青海展示場
対象:小学1年生~6年生(要予約)
※ご予約・詳細は下記「東京モーターショー2019」の専用ページよりご確認ください。
https://www.tokyo-motorshow.com/event1/out_of_kidzania/
(写真:高橋克也 文:村上菜つみ)