自分でストリートビューが作れる? カーメイトが360度カメラの機能をどんどん拡張予定【東京モーターショー2019】

●ドライブレコーダーにはいろいろな使い道がある

あおり運転やガラケー女が大きな社会問題になったこの2019年、ドライブレコーダーの売上は急速に伸びたようですが、カー用品メーカーとしては、ドライブレコーダーはすでに何年も前から力を入れていた製品になります。

カーメイトも、360度撮影でき、さまざまな映像処理で再生できるユニークなドライブレコーダー「d’Action 360」(ダクションさんろくまる)シリーズを発売していました。

d'Action 360S
d’Action360Sは前後2つのカメラを持ち、360度撮影が可能なドライブレコーダーです。

そして、東京モーターショーでは、事故や事件の際のための単なる記録にとどまらず、さまざまな活用方法ができる拡張アプリケーションや拡張デバイスが参考出品されていました。

まずひとつめは、WiFiでd’Action360Sと通信させることでスマホをリヤカメラとして使うアプリです。リヤ専用ホルダー『スマホホルダー ガラス貼付(SA26)』を使い、使わなくなった型落ちのスマホなどをリヤウインドウに固定して、後方を撮影します。

そしてこのアプリを使えばd’Action360Sの衝撃検知機能と連動させて使うこともできるというものです。

スマホで後方を撮影
使っていないスマホを、後方撮影用のサブカメラとして活用できます。

次は、d’Action360Sの映像から人物を検出するという『360度人物検出アルゴリズム』です。これは、360度魚眼映像の中から自動的に人物を検出できるアプリ。そして、その検出した人物に簡単にモザイクをかけることができます。

なぜモザイクをかけるか? それは、SNSにアップする際に、映っているひとのプライバシーを侵害しないためです。逆に、このアプリを使えば、容易にd’Action360Sの映像をSNSにアップできます。より楽しみかたや使いかたが広がるというものです。

360度動画から人物を検出
検出した人物に自動でモザイクをかけることもできます。

そしてもうひとつは『d’Action360S専用ルーフキャリアアタッチメント』です。カーメイトは『INNO』というブランドでルーフキャリアのシステムを持っていますが、そのINNOのルーフレールに取り付けることで、ルーフ上のやや高い位置にd’Action360Sをマウントできるものです。

こうするとなにができるか? そう、Googleストリートビューのような映像が撮影できるのです!

ルーフ上にカメラを装着
INNOのルーフキャリアを使って、d’Action360をマウントできます。

撮影した映像は、映像処理によってゆがみのないアングルビューで見ることもできるし、

アングルビュー
ゆがみのないアングルビューです。

車両を上方から見たような鳥瞰図ビューも可能。

鳥瞰図ビュー
真上からクルマを見たような映像が再生できます。

魚眼レンズのようなリトルプラネットビューも可能です。

リトルプラネットビュー
リトルプラネットビューは真上からクルマを見下ろしつつ、周囲も写し込んだ独特の映像です。

こうやって撮影することで、たとえば運送会社などが、自車のトラックに対して狭くて通行しにくい道のデータベースを独自で作ったりすることも可能になるわけです。

いずれも未発売のものですが、ルーフキャリアアタッチメントは12月頃から試験販売を開始するそうです。このような拡張アプリ、拡張デバイスが発売されれば、ドライブレコーダーは万が一の事故のときのためのデバイスというだけでなく、さまざまな楽しみかた、活用ができるアイテムに変わります。

このほかにもまだまだアイディアは出てきそうですね!

(まめ蔵)

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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