●東京オリンピック・パラリンピックとも密接にリンク。新しい「未来」を提案するトヨタ
東京モーターショー2019のトヨタ・ブースは体験型ブースになっていて、「未来人」が来場者を迎え未来の世界を体感できるメニューが用意されています。「モビリティのテーマパーク」「PLAY THE FUTURE」を掲げ、小さなロボット(詳細は東京モーターショーで明らかにされます)が登場。
モビリティカンパニーへの変革を目指している同社では、自動運転EVである「e-Palette(東京2020オリンピック・パラリンピック仕様)」をはじめ、様々なモビリティが登場。
「e-Palette」のほか、未来の愛車体験を提供するコンセプトカーの「LQ」が登場。以前お伝えしたように、全長4530×全幅1840×全高1480mm、2700mmのホイールベースが与えられたこのEVは、一充電走行距離300kmを実現し、ナンバーを取得して公道走行が可能だそう。また、レベル4(SAEレベル)という高度な自動運転技術が搭載されています。
トヨタは、EVで他車に遅れを取っているのでは? という一部報道もありますが、LQなどのコンセプトカーにより、実車ですでに高い技術を披露し、利用者(来場者)の声を反映した市販車開発により社内の技術開発を促進できるため、こうしたコンセプトを製作するとしています。
ほかにも、少数生産への挑戦などの課題もクリアするモデルになります。
同社にとっては、東京モーターショーと東京オリンピック・パラリンピックは、それぞれが独立したイベントではなく、密接にリンクしています。
たとえば、東京モーターショーに出展される「LQ」は、「YUI」というAIエージェントが搭載されていて、こちらは2020年6月〜9月(予定)に開催予定の「トヨタ YUI プロジェクト TOURS 2020」という、プロジェクト、移動体験ツアーにもつながっています。さらに、「e-Palette」は、東京オリンピック・パラリンピックの選手村で自動運転することになっています。
なお、話題の新型ミニバン「グランエース」は、トヨタ車体のブースに、次期MIRAIのコンセプトカーである「MIRAI Concept」は、メガウェブの「FUTURE EXPO」に出展されます。
(文/塚田勝弘 写真/角田伸幸、塚田勝弘)