デビューから5年が経った「スバル WRX S4」は、大人の落ち着き感に磨きをかけた

●毎年のように改良を重ね、大人のセダンとして熟成されたWRX S4

インプレッサのスポーツ系を受け継ぐかたちで2014年にデビューしたWRX S4。デビューから5年を経たモデルですが、毎年のように改良を重ねてきました。

WRX S4前7/3スタイリング
改良によるスタイリングの変更はない

今回の改良は、ハイビームアシストが作動する車速を変更(40km/h→30km/h)したことと、トランクの開閉方法を変更したことの2点。トランクは、全ドアがロックされていないときは、キーを携帯しないでも開閉が可能になるというものです。

WRX S4 ヘッドライト
オートハイビームはハイ/ローの切り替えのみで、配光調整はない
WRX S4 トランク
全てのドアがロックされていなければ、キーを携帯せずにリッドの開閉が可能

走りには関係ないレベルの改良ですが、乗ってみるとこれがびっくり、初期のモデルで感じた大人っぽく落ち着いた印象の乗りをさらにアップしてました。もともとS4は300馬力の出力を持つエンジンを積むモデルとは思えないほどに乗り心地がいいモデルでしたが、その感覚がさらにアップしていたのです。

WRX S4 エンジン
最高出力は300馬力、最大トルクは400Nmを発生する水平対向4気筒ターボ
WRX S4 タイヤ&ホイール
245/40R18サイズのダンロップ・スポーツマックスRTを履く

とくに発表されていなくても、クルマは小さな変更や組み付け方法の変更などが行われることで、乗り心地などが少しづつ変化しています。今回乗った2019年モデルの乗りやすさは、今までと比べてピカイチのものでした。

パワフルでありながら、ゆったりとした乗り心地を確保。それでいてスポーティに走らせようとすると、十分過ぎるほどのパフォーマンスを発揮する……このフィーリングはそのままですが、乗り心地はさらによくなり、スポーティさはカドがなくなり、扱いやすいままビシッと走ります。

国産のこのクラスのセダンで、この総合性能の高さを持つのは希有な存在と言えます。

WRX S4インパネ
奇をてらわないインパネデザインはスポーツセダンとしての自信を感じる
WRX S4 フロントシート
フロントシートはレカロが標準。運転席は電動で、微妙な調整ができる

今回の改良でハイビームアシストの作動開始速度が30km/hとなったことで、より実用性の高さを感じることができました。都内湾岸地域のトンネルでもスムーズに作動し、しっかりとした視界の確保ができました。トランクの使い勝手はとくに気にしませんでしたが、外からリッドを開ける際にいちいちキーが必要というのも不便な話、明らかに使い勝手は向上しています。

WRX S4正面スタイリング
全幅は1795mm
WRX S4真横スタイリング
全長は4595mm、ホイールベースは2650mm
WRX S4真後ろスタイリング
全高は1475mm。4本出しマフラーは迫力がある

(文/写真・諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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